最高裁国民審査:10人全員が信任
毎日新聞 2012年12月17日 12時42分(最終更新 12月17日 12時46分)
総務省は17日、衆院選に合わせて投票された最高裁判所裁判官に対する国民審査の結果を発表した。前回衆院選(09年8月)後に任命された審査対象の裁判官10人全員が信任された。裁判官ごとの有効票に対する罷免を求める率(罷免率)は7.91〜8.74%。
投票率は前回を9.43ポイント下回る57.45%だった。前回の対象9裁判官で最も高かった罷免率は7.73%だったが、今回は全員がこれを上回った。「1票の格差」を巡って最高裁に違憲判断を求める弁護士グループが、積極的な国民審査への関与を国民に訴えたことなどが影響しているとみられる。【石川淳一】
◆最高裁裁判官国民審査の結果
氏名(出身) 罷免を求める票(%)
山浦善樹(弁護士) 4808599(8.33)
岡部喜代子(学者) 5044756(8.74)
須藤正彦(弁護士) 4775013(8.27)
横田尤孝(検察官) 4796965(8.31)
大橋正春(弁護士) 4677337(8.10)
千葉勝美(裁判官) 4798981(8.31)
寺田逸郎(裁判官) 4688804(8.12)
白木勇 (裁判官) 4762216(8.25)
大谷剛彦(裁判官) 4733492(8.20)
小貫芳信(検察官) 4569960(7.91)
=総務省発表、告示順