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覚醒剤密輸 元組長ら2審無罪
12月14日 17時57分

覚醒剤密輸 元組長ら2審無罪
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北朝鮮から大量の覚醒剤を密輸入したとして1審で無期懲役の判決を受けた元暴力団組長ら2人に、2審の東京高等裁判所は「2人が関与したとする共犯者の供述は信用できない」として、1審の判決を取り消し無罪を言い渡しました。

東京の暴力団の宮田克彦元組長(65)と韓国籍のウ・シユンさん(65)は、平成14年に北朝鮮から覚醒剤およそ230キロを密輸入したとして、覚醒剤取締法違反などの罪に問われました。
2人は無罪を主張しましたが、1審の東京地方裁判所は無期懲役と追徴金9億6000万円の判決を言い渡しました。
14日の2審の判決で、東京高等裁判所の八木正一裁判長は「共犯者は『2人が事件に関与した』と供述していたが、捜査側に便宜を図ってもらうため、うその供述をした疑いがあり信用できない」として、1審の無期懲役を取り消し2人に無罪を言い渡しました。
判決のあと、元組長の弁護士は「弁護側の主張を認め、共犯者の供述の信用性を正しく判断した判決だ」としています。
判決について、東京高等検察庁の青沼隆之次席検事は「主張が認められなかったのは遺憾であり、判決内容を検討して適切に対応したい」というコメントを出しました。

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