県内ニュース酒田・ごみ処理施設で基準超すダイオキシン 0.4ナノグラム、排ガスから検出
2012年12月14日 08:38
排ガスから基準値を上回るダイオキシン類が検出された酒田地区広域行政組合のごみ処理施設=酒田市広栄町3丁目
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同組合によると、基準値の超過は法定検査で発覚。10月23日に試料採取し、10日に結果が出た。焼却炉2基のうち1号炉で排出基準値(1立方メートル当たり0.1ナノグラム)の4倍の0.4ナノグラムを検出。粉砕機の不具合で大きなごみが炉に入り、不完全燃焼を起こした可能性があるという。環境、健康への影響について「理論上はないと考えられる」としている。 12日夜に自主的に炉を停止した。県、メーカーと共に原因を調べ、来年1月末の運転再開を目指す。当面は検査に問題がなかった2号炉のみを稼働させる。1号炉は7日まで1カ月間の定期整備を行っており、9日に運転再開したばかりだった。ダイオキシン類の基準値超過は2002年の開設以来初めて。 施設では宮城県松島町の震災がれきを処理しているが、同組合は「手作業で選別し、細かく裁断して搬入している。ごみ全体に占める割合もわずか。完全燃焼や基準値超過の原因にはならない」としている。
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