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【大リーグ】

来季も「お達者クラブ」で大丈夫!? ヤンキースが超高齢化に

2012年12月16日 紙面から

 来季も“お達者クラブ”で大丈夫!? ヤンキースの地元メディアなどは14日(日本時間15日)、ヤンキース打線が年を追うごとに高齢化していることに苦言を呈した。FAのイチロー外野手(39)が2年総額1300万ドル(約10億4000万円)で再契約に合意したと伝えられ、来季も“アラフォー”の選手がズラリ。この日入団会見した33歳のケビン・ユーキリス三塁手(前ホワイトソックス)が若手扱いされる状態だ。世代交代が全く進まない現状に地元ファンの不安は募るばかりだ。

 年配者、もとい経験豊富な選手をよくもそろえたものだ。選手の高齢化が進むヤンキースに対して地元メディアも不安を隠せない様子だ。

 2年契約で残留に合意したイチローは39歳。チームリーダーのジーター遊撃手は38歳。今オフに再契約した面々を見ても、先発左腕ペティットは40歳で守護神リベラは43歳。黒田も37歳と“アラフォー世代”が目立つ。球団地元紙ニューヨーク・デイリーニューズは「もともと年寄り中心のチームが、今オフは年寄りの選手ばかり呼び戻している」と批判した。

 入団が決まった33歳のユーキリスについても皮肉まじりだ。他球団ではベテランと呼ばれ始めてもおかしくないが、米放送局ESPNニューヨーク(電子版)は「同僚の年齢に比べれば、ティーンエージャーに思えるくらいだ」と表現した。

 一方、選手年俸総額に応じて課されるぜいたく税への対応策と指摘する意見もある。球団は2014年に向けて2億ドル(約160億円)超えが続く年俸総額を圧縮する方針で、ニューヨーク・タイムズ紙は「年寄りの獲得に走るのは短期契約で済むから。2014年の年俸削減に向け、年齢が高い選手が(整理対象の)標的になるだろう」と分析した。

 今季開幕時のベンチ枠25人の平均年齢は全30球団で最高の31・6歳。最も低かったロイヤルズの27・4歳と比較すると、年齢差は歴然だ。しかも加齢が進めば、故障が増える恐れもある。左足首を手術したジーター、左股関節を手術したアレックス・ロドリゲスが来季開幕戦に間に合わない見通し。今季も守護神リベラが左膝靱帯(じんたい)損傷で離脱し、32歳の主戦左腕サバシアも左脚付け根を痛めて故障者リスト入りした。

 イチローの過去の故障者リスト入りは2009年の胃潰瘍のみ。故障知らずの健康体であったことも契約延長につながった可能性はある。

 

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