【ソウル聯合ニュース】韓国金融監督院は11日、9月末時点の円建て貸付の残高は1兆1680億円で、2008年末と比べ21.6%減少したと明らかにした。
円建て貸付残高は09年から毎年5%以上減っている。金融監督院は減少の要因について、「07年に外貨貸付の用途を国内施設資金と海外実需要に限定したのに加え、10年以降の新規貸付については海外用途に限定するとした規制緩和がある」と説明した。
さらに、これまで円高で元利金の返済に苦しんできた中小企業や個人事業者が円高緩和によって貸付金を返し始めたことも貸付残高減少の背景にある。
昨年末に100円=1485.2ウォンだった為替レートは先月末100円=1320.6ウォンになった。日銀が金融緩和を進める一方、大手格付け会社が韓国国債の格付けを引き上げたことが、ウォン高円安傾向の要因になっている。
9月末時点の円建て貸付金の延滞率は1.48%だという。