吸血女 洋子 第4章
第4章 淫らな血の連鎖
静香の血を口にしてから、洋子の身体と気持ちは確実に変化していく。
四六時中、発情する身体と気持ちに振り回され、仕事が手に付かず、街を歩けば、多数の男性に口説かれるようになってしまった。
静香の方は、あの夜から洋子の傍を離れようとはしなかった。
洋子が耳にした男性の不思議な声はあれ以来、聞こえて来ない。
洋子の理性は、まだ、得体の知れぬ魔力に勝っていたが、それは一時の事だった。
やがて時は過ぎ、満月の日になった。
洋子はその日の朝に異常な火照りと疼きを感じ、会社を休んだ。
洋子と行動を共にするようになった静香は、それに合わせて休み、洋子に付きまとった。
血を吸われた者が出す匂いでもあるのだろうか。
静香は今にも洋子を襲いそうな勢いだった。
「洋子様、血が欲しくて我慢できないんです。どうか、お助け下さい。お願いします。」
(苦しむ静香にお前の血を与えるのは容易い事だが、それを繰り返せばお前たちの魔力は減って行き、確実に死に至るだろう。お前が幾ら理性を働かせたとしても我ら一族として暮らして行かなければならないのだ。)
突然、洋子の頭の中に、あの男の声が響いてくる。
洋子はその声を聞いた途端、全身に絶頂が駆け抜け、立ったまま失禁していた。
「洋子様ぁ~。」
静香はそう叫ぶと、洋子の足元に這いつくばり、床に溜まったその液体をおいしそうに飲み干していった。
「静香、おいで。今回だけ、わたしの血を与えてあげる。さぁ、ここをお咬み。」
洋子は髪を束ね、うなじを見せると首を傾けた。
すでに静香の八重歯は細く、長い牙に変化しており、だらしなく開かれたその厚い唇からは、だらだらと獣の様に涎を垂らしている。
「さぁ、遠慮しなくていいのよ。」
その言葉に促され、静香は洋子の首に牙を刺していく。
「おう。いいわ。もっと、もっとよ。」
我慢できなくなった洋子は、スカートの中へ手を差し込み、クリトリスを狂った様に擦り始めた。
異様な程濡れている陰部は、ぴちゃ、ぴちゃと大きな音をさせ、飛沫を床に滴らせる。
洋子が絶頂を迎えると同時に、静香は自らの牙を、洋子の首から離していた。
その時、静香は身体全体を包む恍惚感で満たされていた。
2人はいつしか、着ていた服を脱ぎ、全裸になった。
「静香、今度はわたしがあなたの血を吸ってあげるわ。」
失いそうな意識の中、静香は洋子に身体を預けていく。
「ああ~、こんなに気持ちいいなんて。洋子様、いく~。」
最初の一咬みでがくがくと身体を震わせ、昇天する静香。
静香の定まっていない目の焦点が、快感の凄さを表していた。
血を吸われる事で得られる快楽はSEX以上のものがあった。
洋子は頭の中で聞いた男の忠告を無視して、その晩は、お互いの血を狂った様に貪りあった。
夜が明ける頃、その部屋の中は鉄臭い匂いが充満していた。
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