兄妹でこんなに違う!「ドラえもんとドラミの性能比較」

12月2日はドラえもんの妹、ドラミの誕生日。それを祝してソフトな企画をお送りします。

<訂正1:2006/1/07>

その1 兄妹でこんなに違う!「ドラえもんとドラミの性能比較」
その2 ドラミ登場全話リスト
その3 ドラミ映画出演リスト

●その1:兄妹でこんなに違う!「ドラえもんとドラミの性能比較」
兄ドラえもんと同じオイルを分け合った妹ドラミ。この2人には「性能差」という無視できない格差があります。
優秀な妹と劣った兄。どれだけの差があるのでしょうか。表にまとめてみました。

ドラえもん ドラミ
生年月日 2112年9月3日 2114年12月2日
出身工場 マツシバロボット工場 不明
現住所 東京都練馬区月見台すすきが原 トーキョーシティ・ネリマブロック
身長 129.3cm 100cm
体重 129.3kg 91kg
座高 100cm ?
足の長さ 129.3mm ?
頭回り 129.3cm ?
バスト 129.3cm (非公開)
ウエスト 129.3cm (非公開)
ヒップ 129.3cm (非公開)
跳躍力 129.3cm
(ネズミに驚いたとき)

?

脚力 通常走行:50m/15秒

?

129.3km/時
(ネズミから逃げるとき)
馬力 129.3馬力 1万馬力
電子頭脳

「ウルトラスーパーデラックス・コンピュータ」

人間と同等の性能を持つ。喜怒哀楽を表現する感情回路つき。

「超高性能コンピュータ」内臓

「今後どんなに科学が発展しても二度と作ることが出来ない」とされる22世紀最高のコンピュータ。
「赤外線アイ」

暗闇でも物が見える。
「ウインク光線」発射機能

恋人達を結びつけたり、仲直りをさせたりする「キューピッドの矢」の効果を持つ。
※外すこともある。
「高感度音波測定イヤー」

遠くの音や特殊な音もキャッチする高性能の耳。
※故障中。
「高感度音波測定イヤー」(リボン型)

着脱式。遠くの音を聞くことが可能なのはもちろん、レーダー機能、「動物と話す機能」も搭載。
「強力ハナ」

人間の20倍の能力を持つ。
※故障中。
「強力ハナ」

人間の20(0)倍の能力を持つ。
ひげ 「レーダーひげ」

遠くのものを感知する高性能のレーダー。
※故障中。
なし
洗面器が丸ごと入る設計。 不明
「ドラ声」

耳を工作用のネズミロボットにかじられ、その頭をガールフレンドに笑われ、ショックで三日三晩泣き続けたためこのような声に。
「七色の美声」
「ネコ集め鈴」

特殊な音波を発して、ネコを集める。※故障中。

大長編『のび太とアニマル惑星』の際に「小型カメラ」に交換された。
「子もり歌鈴」

特殊な音波を発して、聴いた人の気持ちを安らかにする機能。

「ペタリハンド」

物を吸いつけて持つことができる。ジャンケンは「グー」しか出せず、あやとりもできないが、黒電話のダイヤルを回すことぐらいなら出来る。
反重力機能搭載

22世紀のロボットの基本機能。地面から3mm浮いている。
しっぽ スイッチ機能

引っ張ることでON/OFFが可能。以前は「引っ張ると姿が消える」機能だった。

なお、しっぽがピコピコと動くときは機嫌の悪い証拠である。
花柄。機能は不明。
ボディ 「極微反重力特殊コーティングボディ」

未来の特殊素材。細かな汚れを自然にはじくように出来ている。
「極微反重力特殊コーティングボディ」

同左。長時間海水に浸かると錆び付いてしまうらしい(4巻参照)。

カラー 青(素材の地色)

元は黄色だった。耳を工作用のネズミロボットにかじられ、その頭をガールフレンドに笑われ、三日三晩泣き続けたためメッキが剥がれる。

なお以前の設定は、「ネズミにかじられた耳のない自分の顔を鏡で見て青ざめた」というものだった。

黄色(メッキ)
四次元ポケット 汎用品(ノーマルデザイン)。

超空間に通じている。着脱可能で、スペアもある。

「検索機能」つき。欲しい道具をイメージすることで、コンピュータがそれを選定するようになっている。

洗濯も可能だが、ポケットの蓋が壊れると水が入り込んでしまう。
高級品(チェック柄)。
エネルギー源 原子炉(高性能エネルギー炉)

食べたものはここで全てエネルギーとなる。よって排出物ゼロ。
冷却機構 汗・涙・(よだれ?)

感動や興奮でコンピュータがショートしないようにする機能。
好きなもの ドラ焼き、もち メロンパン
嫌いなもの ネズミ ゴキブリ
趣味 不明 音楽、ぬいぐるみ・リボンコレクション
タイムマシン 「空飛ぶ絨毯型」

ドラミのタイプの10分の1の価格で購入できる最も安い型式。

出入り口はのび太の机の引き出し。
「チューリップ号」

太陽エネルギーで走行する高級タイプ。湾曲空間安定装置つきで安全運転が可能。航行速度は「空飛ぶ絨毯型」の3倍。

出入り口は部屋の鏡。
その他 こづかい:500円 / 月 ?

同じ兄妹とは思えないほどの性能差です。特に馬力は77倍差
ちなみに、ドラえもんもドラミも「子守ロボット」として作られています。ドラミの「1万馬力」というのは・・

これだけの差が生まれた理由は何でしょう。3つ考えられます。
<A.オイルの濃さ>
ドラえもんとドラミは、同じオイルを以下のように分け合った兄妹です。

上澄みの薄いオイル → ドラえもん。
下に溜まった濃いオイル → ドラミ。

このため、無視できない性能差が生じてしまったとされます。これが定説です。

<B.製造年の違い>
ドラえもんとドラミはたったの2歳差。しかし、ロボットの世界で2年は非常に大きいはずです。

ムーアの法則
によれば、「半導体の集積は2年以内に倍増する」はずなので、これだけの性能差はうなずけるところです。
もっとも22世紀までこの法則が通用しているのかは分かりませんが。

<C.ドラえもんのネジは1本足りない>
ドラえもんは製造工程においてカミナリが直撃し、ネジを1本失っています。性能差の直接的な原因はここにあります。


●その2:「ドラミ」登場全話リスト
いつも通りの企画です。資料としてご活用ください。

登場巻・話 概要
4巻『海底ハイキング』 「ドラえもんを休ませ、代わりにのび太の面倒を見る」という設定で初登場。
のび太が立てた「日本からサンフランシスコまで海底旅行をする」という計画の手伝いをすることに。

ドラミは、留守番用にのび太そっくりのロボットを作成(性能はかなり悪い)。
5巻『地底の国探検』 のび太と一緒に地底を掘り進むドラミ。
途中で機械が故障して地球のコアに突っ込む
6巻『ネッシーがくる』 ネス湖から公園の池へネッシーを連れてくる。
7巻『山おく村の怪事件』 ドラミの提案で、山奥の廃村の一軒家で1日を過ごすことになった野比家。
8巻『とう明人間めぐすり』 のび太にほだされ、いやいや道具を出すドラミ。
9巻『ウラシマキャンデー』 ゴキブリを怖がってのび太にしがみつくドラミ。

何故かオチのコマではゴキブリを間近で指差して平気な顔をしている。矛盾が。
11巻『テレビ局をはじめたよ』 近所全域で唐突にテレビ放送をはじめるドラミ。
 =ブランク=
21巻『未来の町にただ一人』 未来へやってきたのび太に大きなケーキを振舞うドラミ。
24巻『二十世紀のおとのさま』 タイムマシンをなくし、過去に置き去りにされたドラえもんとのび太。

連絡を受けて助けに向かうドラミ。

24巻『ガンファイターのび太』 開拓期のアメリカでギャングに撃たれそうになったのび太

間一髪でドラミが助ける。

24巻『ションボリ、ドラえもん』 ドラえもんとのび太が喧嘩ばかりするため、のび太の孫の孫セワシが、「のび太の世話役をドラミに変更しよう」と提案。

ドラミが「1日世話役」として送り込まれることに。のび太にものび太の母にも大いに好評。ドラえもんは自らの至らなさを感じ、交代を決意。

そのとき、のび太は・・・

27巻『人間ブックカバー』 のび太のせいで本になった出木杉に、お礼として、未来世界を案内。そのときの案内役がドラミであった。
30巻『ハツメイカーで大発明』 のび太とドラえもんが大喧嘩。ドラえもんが未来に帰ってしまう。そのときの仲裁役がドラミ。
40巻『ミニ熱気球』 ドラミがドラえもんにミニ熱気球を貸与。
41巻『ふんわりズッシリメーター』 体重を気にして万事にイライラするのび太の母。

対策を練るドラえもんとのび太だが、万策尽き、ドラミに相談を持ちかける。

45巻『ドラえもんが重病に?』 1年に1回の定期健診を受けないドラえもんに何度も「病院へ行け」と迫るドラミ。

前半はあまり頼りにならなかったドラミ。地球のコアに突っ込んだり、ネッシーを連れてきたり、なかなか過激なことをやっています。
後半になると「兄思いで、いざというときにたよりになる」妹に成長します。

そんな彼女は、「大長編」「映画」にも精力的に出演しています。主演6作品、出演4作品という堂々たる女優ぶりです。

●その3:ドラミ映画出演リスト

題名 概要
1984 『のび太の魔界大冒険』 出演。魔法の力で石化したドラえもんとのび太を救うドラミ。
1988 『のび太のパラレル西遊記』 出演。牛魔王に捕まり、大ピンチののび太たち。それを(突然)救ったドラミ。
1989 『ミニドラSOS!!!』 主演。のび太のせいで大量配達されたミニドラ。このせいで息子のノビスケらがピンチに。その後処理をするドラミ
1991 『アララ♥少年山賊団』 主演。のび太の祖先、戦国時代の「のび平」のお世話をしに行くドラミ。近眼ののび平にメガネをプレゼントする。
1993 『ハロー恐竜キッズ!!』 主演。8000年前の恐竜達と遊ぶ話。
1994 『青いストローハット』 主演。22世紀。かかしロボットのクロウとドラミの友情物語。
1995 『2112年ドラえもん誕生』 出演。声が「ドラ声」に変わり、メッキがはがれてボロボロになったドラえもん。

そこへ現れたのがドラミだった。ドラえもんが最初に発した言葉は「あんただれ?」である。


この他主演2作品(1996『ロボット学校七不思議!?』、2003『宇宙ランド危機イッパツ!』)、出演1作品(1992『トキメキソーラーくるまによん』)がある。

あまり注目されていないドラミですが、こうしてみると結構活躍の場がありますね。
ではまた。