ディズニーシーの造りかた
友人が春休みに、ディズニーシーに行ってきたと嬉しそうだった。
自慢じゃないが、ディズニーランドもディズニーシーにも遊びに行ったことがない。
遊びに行ったことはないが、造りには行ったのよ。
古いネガを探してみると、当時撮ったネガが出てきたので、少しアップします。
ディズニーシーの造りかた
でっかい火山の模型。
ディズニーシーにある火山は、この模型を元に造られているのです。
ウレタンの削り出しで造ってあって、担当部分ごとに分割できるようになっています。

火山の模型から取り外した、担当エリアの模型。
600mmピッチで線が引いてあります。
この線に沿って曲げられた、X軸、Y軸、Z軸の鉄筋を模型どおりに組んでいきます。

X軸、Y軸、Z軸の10mmの鉄筋を溶接で組上げ、6mmの鉄筋で細部を仕上げます。
鉄筋で組み上がったものをケージと呼びます。
ディズニーシーにある火山は、このケージが集まって、ひとつの山になっているのです。

ケージにラス網(金属製の網)を貼り、そこにモルタルを吹き付けて、岩の造形を施します。
モルタルが半乾きの時に、コテで削り出していくので、彫刻の領域ですね。
我々の得意分野です。
実際は、ケージの状態で現場まで運び、現場でモルタル造形をします。
写真は、実物大サンプルの製作。
モルタル造形した後だと重くて運べません。
どうです?模型と同じ形に仕上がっているでしょ。

まあ、こんな感じでディズニーシーの火山は造られたのです。
ディズニーなので、デザイナーは外人さん。
通訳を通して会話するのが大変でしたが、海の向こうの職人魂もたいしたものでした。
アメリカと日本では、仕事の考え方や進め方も違うので、口論になることもしばしば。
通訳の方、ご苦労さんって感じでしたが、お互い「いいものを造りたい」という思いが
あったからでしょうね。
とにかく、熱い現場でした。

ケージを組む渋い職人。
当時の私です(笑)

自慢じゃないが、ディズニーランドもディズニーシーにも遊びに行ったことがない。
遊びに行ったことはないが、造りには行ったのよ。
古いネガを探してみると、当時撮ったネガが出てきたので、少しアップします。
ディズニーシーの造りかた
でっかい火山の模型。
ディズニーシーにある火山は、この模型を元に造られているのです。
ウレタンの削り出しで造ってあって、担当部分ごとに分割できるようになっています。
火山の模型から取り外した、担当エリアの模型。
600mmピッチで線が引いてあります。
この線に沿って曲げられた、X軸、Y軸、Z軸の鉄筋を模型どおりに組んでいきます。
X軸、Y軸、Z軸の10mmの鉄筋を溶接で組上げ、6mmの鉄筋で細部を仕上げます。
鉄筋で組み上がったものをケージと呼びます。
ディズニーシーにある火山は、このケージが集まって、ひとつの山になっているのです。
ケージにラス網(金属製の網)を貼り、そこにモルタルを吹き付けて、岩の造形を施します。
モルタルが半乾きの時に、コテで削り出していくので、彫刻の領域ですね。
我々の得意分野です。
実際は、ケージの状態で現場まで運び、現場でモルタル造形をします。
写真は、実物大サンプルの製作。
モルタル造形した後だと重くて運べません。
どうです?模型と同じ形に仕上がっているでしょ。
まあ、こんな感じでディズニーシーの火山は造られたのです。
ディズニーなので、デザイナーは外人さん。
通訳を通して会話するのが大変でしたが、海の向こうの職人魂もたいしたものでした。
アメリカと日本では、仕事の考え方や進め方も違うので、口論になることもしばしば。
通訳の方、ご苦労さんって感じでしたが、お互い「いいものを造りたい」という思いが
あったからでしょうね。
とにかく、熱い現場でした。
ケージを組む渋い職人。
当時の私です(笑)
Tags:#OLYMPUS OM-4
ふむふむ、興味津々でお写真を拝見しました。
ディズニーの火山はこうやって作ってるんですね
サンプルの写真は、こうして写真で見ると、まんま岩山の一部に見えますよ。
夢のあるお仕事ですね。
ディズニーの火山はこうやって作ってるんですね
サンプルの写真は、こうして写真で見ると、まんま岩山の一部に見えますよ。
夢のあるお仕事ですね。
ほ~、プロジェクトXを見るようです・・・^^
えいやって作ったように見える石でも、図面をおこすんですね~。
それも3D・・・
いや~、ためになりました。^^
えいやって作ったように見える石でも、図面をおこすんですね~。
それも3D・・・
いや~、ためになりました。^^
macorrinさん
いやー単なる肉体労働ですよ(笑)
もう現場は引退しちゃったんですけどね。
体力勝負ですから、若いうちしかできませんよ。
いやー単なる肉体労働ですよ(笑)
もう現場は引退しちゃったんですけどね。
体力勝負ですから、若いうちしかできませんよ。
黒顔羊さん
けっこう緻密に造っています。
目の前の数センチの誤差が、山の端っこでは数メートルの誤差になりますからね。
でも、人間のやることですから、必ず誤差は出ます。
せっかく造ったケージを真っ二つにして、無理やり取り付けるなんてことも多々あります。
緻密さも必要ですが、豪快さも必要な仕事ですね。
けっこう緻密に造っています。
目の前の数センチの誤差が、山の端っこでは数メートルの誤差になりますからね。
でも、人間のやることですから、必ず誤差は出ます。
せっかく造ったケージを真っ二つにして、無理やり取り付けるなんてことも多々あります。
緻密さも必要ですが、豪快さも必要な仕事ですね。