懲役6年求刑 住宅ローン詐欺

 3人と共謀して住宅ローン申請の提出書類を偽造し、 JAから計1億1300万円の融資金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた松田こと朴義男被告 (54) の論告求刑公判が14日、 和歌山地裁 (河畑勇裁判官) で開かれ、 検察側は懲役6年を求刑した。

 検察側は論告で、 朴被告が過去の破産履歴を隠すために、 共犯者に養子縁組させて名字を変えさせたことを挙げ、 「計画的に準備行為を行い、 巧妙で悪質」 と指摘した。

 弁護側は、 朴被告が所有する土地を売却し、 弁償する意思があることを示し、 「十分に反省している」 などとして執行猶予付きの判決を求めた。

 河畑裁判官から 「最後に言い残したことはないですか」 と問われた朴被告は、 「心から反省しています。 一日も早く弁償していきたい」 と述べた。 判決公判は25日午前10時50分から。