15日午後0時35分ごろ、芦北町海路のJR肥薩線瀬戸石-海路間で、熊本発人吉行き特急くまがわ3号(2両)が線路内の落石にぶつかり、後部車両の一部が脱線した。乗客43人にけがはなかった。
落石(手前)と衝突して車両の一部が脱線した特急「くまがわ3号」=15日午後4時20分ごろ、芦北町海路のJR肥薩線
芦北署とJR九州熊本支社によると、列車の正面に衝突した落石が車両の下に入り、脱線した車輪の軸に当たったらしい。列車が現場手前のカーブを通過した時点で運転士が落石に気付いてブレーキをかけたが間に合わず、衝突後、約150メートル進んで停止。石は大きい部分で長さ90センチ程度とみられ、線路脇の斜面の高さ11メートル付近に落石の跡があるという。
現場は瀬戸石ダム近く。肥薩線は同日、八代-人吉間で特急7本と普通12本が運休し、約400人に影響が出た。16日も始発から運行を見合わせる。
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