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国際
F35戦闘機、カナダは白紙撤回 日本は導入強行
2012.12.15 21:04
【ワシントン=佐々木類】日本が導入を決めているステルス戦闘機F35について、カナダ政府は14日までに、全65機導入の白紙撤回を正式決定した。購入・維持価格が160億ドル(約1兆3360億円)から、3倍近い450億ドルに跳ね上がったためだ。
カナダ会計検査当局が4月、機種選定方法がずさんで選定過程が不透明だとする報告書を発表。政府が調達計画の抜本的見直しを進めていた。オーストラリア政府も開発の遅れを受け、F35と米海軍の艦載機であるFA18スーパーホーネットとの併用に計画を見直しつつある。
これに対し、日本政府は2012年度に1機当たり約102億円で購入。13年度は2機分の取得経費として308億円と1.5倍に価格が高騰したが、計画を見直していない。
また、戦闘機に不可欠の短射程空対空ミサイルすら装備できない未完成型の購入を決定。日本企業がどれほど参加できるか不透明なまま、最終組立工場の設備費として1168億円を盛り込んでおり、防衛関係者の一部から、日本の会計検査院の監視機能に疑問を寄せる声も出ている。
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