安倍総裁「混乱に終止符を打つ」麻生元首相とアキバで締めた

ＪＲ秋葉原駅前での最後の街頭演説で支持を訴える自民党の安倍総裁（右）と麻生元首相

　第４６回衆院選は１６日に投票が行われ、即日開票される。自民、公明両党が３年３か月ぶりに政権奪還を果たすか、民主党が政権を維持するかが最大の焦点。同日深夜にも大勢が判明する見通し。１７日未明に全議席が確定するとみられる。１５日は選挙戦の最終日を迎え、民主党代表の野田佳彦首相（５５）や、自民党の安倍晋三総裁（５８）ら各党党首が、大票田の首都圏や激戦区で街頭演説に臨み、懸命に支持を訴えた。

　自民党の安倍晋三総裁は１５日夜、東京・ＪＲ秋葉原駅前で麻生太郎元首相（７２）らとともに最後の街頭演説を行った。警視庁万世橋署によれば聴衆は約４０００人。政権奪還の前夜祭かのように無数の日の丸が振られた。

　２００９年の政権交代時に首相だった麻生氏は「民主党は政権交代の手段と目的を取り違えた。我々はあくまでも手段です」と話し、安倍氏は「３年３か月の混乱に終止符を打つ時が来ました！」と絶叫、聴衆から総理コールを浴びた。

　安倍氏は、これに先だって、あえて敵将・野田首相のお膝元（千葉４区）を最終日に訪れた。雨天のＪＲ船橋駅前、ロータリーを埋め尽くした聴衆に向けて「無駄な公共事業だとか、古い自由民主党だとか。レッテル貼りはもうやめましょうよ！」と支持を呼び掛け、デフレ脱却、円高是正ができなかった３年間の民主党の経済政策を猛批判した。

　演説の最後には「藤田幹雄！」と首相に挑む自民党の候補者の名前を５回連呼。首相狩りの大金星を期待した。総裁の応援を受けた藤田幹雄氏（４４）は「本気で民主党政治からの脱却を目指す決意の表れです！」と決意を表明した。

　比例重複で立候補している野田首相は選挙期間中、一度も自身の選挙区には入らず。この日は千葉県議の選対事務局長が、ＪＲ船橋駅、津田沼駅前で支持を呼び掛けた。

（2012年12月16日06時02分  スポーツ報知）

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