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日本未来の党の小沢一郎氏(70)が、選挙戦最終日に自らの選挙区に入った。15日、地元・岩手4区の北上市内で街頭演説を行った小沢氏。関係者の話を総合すると、96年の小選挙区制導入以降は選挙中に同区に足を踏み入れたことはなく、地元で演説などの活動をするのは1972年以来40年ぶりという。無風だった前回までの選挙戦が一転、“小沢離れ”への危機感をあらわにしている。
あいにくの雨にも関わらず集まった約3000人の聴衆からどよめきにも似た歓声が上がった。この日夕方、北上市内の百貨店前。小沢氏が車で演説会場に乗り付けたときだ。その後すぐに、約10分にわたって支援者の一人一人とていねいに握手。“選挙中に最も地元に帰らない男”が、ついにプライドをかなぐり捨てて必死に支援を訴えた。
演説では、「小沢一郎」と書かれたタスキを着けるのも忘れて壇上に上がって話し始めた。関係者が慌てながらタスキを肩に掛ける一幕も。演説は約12分間。「このたびの選挙戦は本当に厳しい」と述べ、「いつも選挙中は一度もごあいさつに参ることができませんでした。本当に申し訳ない話ですが、今日はみなさまの温かい笑顔に接しまして勇気100倍でございます」とスピーチ。最後は「頑張ろう」と拳を3回突き上げ、気勢を上げた。
陣営幹部は、小沢氏の選挙期間中の地元入りについて「私の記憶にはない。活動するのは(2度目の衆院選となった)1972年以来だと思いますよ」と話す。実に40年ぶりの地元選挙活動だ。同党岩手県連は「96年に小選挙区ができて岩手4区ができてからは、小沢氏が選挙中に選挙区に足を踏み入れたことは全くない。それ以前はデータがないので分かりません」。記憶にないほどの“珍事”は、今回も含めて一度も比例重複立候補をしたことがない小沢氏の危機感の表れだ。
12日に岩手に入り、苦戦する“王国”の引き締めを図った。14日に帰京して、この日は午前中に東京での街頭演説を終えてから再度、岩手へ。盛岡市(岩手1区)から滝沢村(同2区)を経由し、北上市に入り、最後は一関市(同3区)で選挙戦最終日を終えた。
苦戦の予兆はあった。関係者によると、公示日の4日、奥州市内の小沢氏の出陣式などで集まった支援者は約300人。前回の09年は1000人以上が集結したことを考えると、その数は激減した。小沢氏の妻・和子夫人の離縁状を巡る週刊誌報道も相まって、票を伸ばし切れていない。
この日の北上市での街頭演説には、奥州市の市長など岩手4区内の各首長がズラリ。一様に演説で「今回はギリギリの選挙です」と、瀬戸際で苦しむ小沢氏への支持を訴えた。それでも陣営幹部は「心配していない。小沢先生が落選することなんて、考えられませんよ」。69年の初当選以来、議席を守り続けてきた王国で、想像すらできなかったコトが起こるのか。全ては今夜、明らかになる。
(2012年12月16日06時02分 スポーツ報知)
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