長野県松本市で2008年、柔道の練習中に当時小学６年だった少年（16）に障害が残った事故で、長野検察審査会が業務上過失傷害罪での起訴相当と議決した元男性指導員（39）について、長野地検は14日、嫌疑不十分で再び不起訴処分にした。長野地検は「再捜査したが（同罪の成立に必要な）予見可能性を認定できなかった」としている。
元指導員は業務上過失傷害容疑で書類送検され、今年４月に嫌疑不十分で不起訴処分となった。少年の両親が審査を申し立て、検審は今年７月、体格差が大きいのに危険な技をかけたと指摘。事故は予見できたとして、起訴相当と議決した。
事故は08年５月、松本市で開かれた柔道教室で発生。松本署は10年９月、乱取りけいこで少年を投げ、急性硬膜下血腫で一時意識不明となる傷害を負わせたとして元指導員を書類送検した。〔共同〕
長野地検、元指導員、柔道事故
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