松本の柔道教室小6重体事故訴訟:地検が再び不起訴 検審、2度目審査へ /長野

毎日新聞 2012年12月15日 地方版

 松本市の柔道教室で08年、当時小学6年生の沢田武蔵さん(16)が練習で投げられ、重い障害が残った事故で長野検察審査会が「起訴相当」と議決した男性元指導員(39)について長野地検は14日、再捜査の結果、再び不起訴処分とした。地検は「(事故の)予見可能性が認められない」と述べた。検審は再度、起訴すべきかどうかを審査する。

 事件では、松本署は10年9月、投げ技の衝撃で一時重体にさせたとして男性を業務上過失傷害容疑で書類送検した。地検は今年4月、容疑不十分で不起訴処分に。沢田さんの両親の申し立てを受けた検審は7月、男性が沢田さんに仕掛けた片襟体落としの投げ技について「頭を畳に打ちつけなくても、頭蓋(ずがい)内に損傷を負う危険があると指摘する資料もあり、指導者として事故を予見し、回避が可能だった」と起訴相当と判断した。地検は3カ月間の検討期間を2カ月延長し、再捜査した。

 地検の小池充夫・次席検事は「検審が『起訴相当』とした理由について十分に検討したが、検察として最終的に判断した」と述べた。松本市で記者会見した沢田さんの父博紀さん(40)は「原因を精査しないと事故はなくならない。到底、納得できない」。母佳子さん(41)は「(市民から選ばれる検審の)民意を受け、期待が大きかっただけに残念でならない」と肩を落とした。【大島英吾、渡辺諒】

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