中の人の徒然草440
私は心の底から情報技術を愛しています。そして、学問も面白いと感じています。それ故か専門書を読んでいると、自然と笑みがこぼれます。時には声に出して笑うこともあります。その光景が妹にとっては理解できないそうです。ここ最近では・・・
私「くっくっくっ。」 妹「何?何が面白いの?」 私「この本なんだけど、くっくっ・・・」 妹「そんなに面白い本読んでいるの?...げぇなにこれ?数学の本じゃないの。」 私「いやぁ、集合論のパラドックスが面白すぎる。カントールはいかしているよ。」 妹「パラドック?なにそれ。」 私「パラドックスというのは矛盾の事なんだ。」 妹「矛盾の何が面白いの?」 私「矛盾の出し方が最高にいかしているんだ。 全ての集合の集合を定義した時、べき集合の濃度が集合の集合を超えるという矛盾を、 発明者のカントール自身が言っているんだ。」 妹「集合の集合?集合ってなに?」 私「物事の集まりの事なんだ。例えば..そうだな。 クリスマスに人が集まっているだろ?あれも集合だ。」 妹「クリスマスってなんでカップルが多いんだろう! あれを見るとなんか腹立ってくるなー。」 私「恋人がほしかったら、まずは炬燵から出ようよ。 それはさておき、そういった集合という概念自体の集合を考えたらどうなるだろう?」 妹「ええっと、腹が立つカップルの集まり、 ケーキの集まり、女子会の集まり、職場の集まりとか?」 私「そう。それらの集まりそのものの性質を考えたら面白いと思わない?」 妹「うーん、面白いかな・・・そうだ、お菓子の集合を調べたら、 もっと美味しい食べ方ができるかも!」 私「それいいな。まず全てのお菓子を考えてみよう。」 妹「ポテチ、ポッキー、カール、チョコレート、ケーキ、ドーナッツ、それから・・・」 私「きりがないからストップ! そうしたおかし集合の個数を考えたとき、難しいことが起こるんだ。」 妹「そうだね。どれを食べていいかわからないし、数えるだけで大変。」 私「でも、苦労して誰かがお菓子の数を調査したとしよう。」 妹「私そんな仕事したいなー。そんな仕事ないかな?」 私「ここで問題です。例えば、調査後に誰かが、 チョコレートを加工して、チョコカールを作ったとしよう。」 妹「それ、おいしそう!」 私「そうすると、先ほど発表したお菓子の数と一致しない。さぁ大変だ。」 妹「それって、モンスタークレーマーだよね!そんなの無理じゃん。」 私「そう、集合論のパラドックスはそういう事なんだ。 集合の一部の組み合わせを考えたりしたとき、 元の集合の数を超えてしまうこともあるんだ。」 妹「それの何が問題なの?お菓子たくさんあった方がいいじゃん。」 私「調査した人にとっては問題だろ?上司から怒られるよ。」 妹「う~ん、やっぱりおいしいだけの仕事はないみたいだね。 上司から「先日100個って言ったけど、 お客様から足りないとクレームが来たぞ。」ってな感じ? 私ならお兄ちゃんに愚痴いうよ。」 私「そう。いつも職場の愚痴を聞いているよ。 そんな具合で、不変の真理を考える数学では、数すら決まらないことが問題になるんだ。 だって、いい加減だと困るだろ?」 妹「何も信じられないなんて不便かも。でも気にしない方が楽しく生きられるよっ♪」 私「確かに○○はいつも楽しそうだ。どう?面白いだろ?」 妹「う~~~ん、そんなこと考えているよりも、 おコタでTVを見ながらお菓子を食べたほうが楽しいよ♪」 私「そうか。。。」
大体こんな感じです。専門書も漫画も情報に変わりないから、面白いと思いますが、誰にも理解されません。
専門書もちゃんと読めば面白いと思うんだけどな・・・