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日豪共同 二酸化炭素の地下貯留プロジェクト
12月16日 4時36分

日豪共同 二酸化炭素の地下貯留プロジェクト
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オーストラリアの火力発電所で発生する大量の二酸化炭素をすべて回収し、地下に埋め込むことを目指す世界初のプロジェクトが、日本とオーストラリアの政府や企業によって始められ、15日に竣工式が行われました。

このプロジェクトは、オーストラリア北東部にあるカライド火力発電所で、日本とオーストラリアの政府をはじめ、電力会社の「電源開発」、三井物産、IHIの日本の3社と、オーストラリアの複数の企業が共同で行うものです。
15日に行われた竣工式には、オーストラリアのファーガソン資源エネルギー相や、日本の資源エネルギー庁の担当者らが参加しました。
このプロジェクトでは、火力発電所に空気から窒素などを取り除く装置を取り付け、酸素だけで石炭を燃やすことから、排気ガスの99.9%が二酸化炭素となり、そのまま回収されて液化され、地下の貯蔵施設に貯留されます。
発電所で発生する二酸化炭素の回収から貯留までを一括して行う取り組みは、世界でも例がなく、地球温暖化に歯止めをかける有効な手段として注目を集めています。
資源エネルギー庁の安居徹石炭課長は、「日本の国内外での展開を期待している。石炭もクリーンなエネルギーの仲間入りができればと期待している」と話していました。

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