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【大リーグ】

イチロー ヤンキース残留 現地メディアは2年契約と伝える

2012年12月15日 紙面から

 イチロー、ピンストライプでローズ超えだ!! ヤンキースからFAとなったイチロー外野手(39)が同球団と2年契約で合意した。14日朝(日本時間14日深夜)に米放送局CBSスポーツ(電子版)など複数の米メディアが伝えた。総額1300万ドル(10億4000万円)とみられる。イチローは日米通算3884安打(日本で1278)で、レッズなどでプレーしたピート・ローズ(71)が持つメジャー最多記録の通算4256安打まであと372。ヤンキースの一員として不滅の大記録を超える可能性が膨らんだ。

 イチローの「ヤンキース愛」は本物だった。既に総額1300万ドルとみられる2年契約を球団から提示され、ついに再契約に合意した。

 米メディアによると、フィリーズから2年総額1400万ドル(約11億2000万円)、ジャイアンツからも2年1500万ドル(約12億円)の条件提示を受けたとされるが、イチロー側は熟慮の末に拒否。年俸面で劣るヤンキースとの契約延長を望んだという。球界関係者も「(契約は)近々と聞いている。彼は今季、ニューヨークでプレーする楽しみを実感した。心からヤンキースに戻りたいと思っていたんだ」とイチローの胸の内を代弁した。

 2014年までヤンキースの一員となることでピンストライプのユニホームで大きな記録に挑むチャンスが生まれた。日米通算安打は現在3884。通算4256安打のメジャー最多記録を持つローズの数字を抜く可能性も出てきた。日米とメジャーの違いはあるものの、ともにプロの第一線で刻まれた記録でもあり、野球史に残る偉大な数字に変わりはない。

 2年でクリアするには年平均186安打以上が必要でハードルは決して低くない。が、マリナーズで2010年まで10年連続200安打を刻んできた記録男の辞書に「不可能」の言葉は存在しない。7月にトレード移籍するまで在籍した古巣マリナーズでは今季の打率が2割6分1厘だったが、ヤンキース移籍後は3割2分2厘の大躍進。新天地で見事なまでによみがえった。

 来季はレギュラーでの起用が大いに期待される。ヤンキースは、主に右翼を守ったFAのニック・スウィシャー外野手(32)とは再契約しない方針のようで、来季はマリナーズ時代に「エリア51」とも呼ばれた右翼での起用が増える見込み。オフに左足首を手術した主将ジーターに代わって開幕1番を任される可能性もある。

 今季はあと一歩のところで悲願のワールドシリーズに進めなかったが、シーズン中から走攻守で活躍。完全復活を予感させる大きなシーズンとなった。2013年。今季以上に刺激的なシーズンが間もなく始まる。

 

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