オカダ・カズチカ、止まぬカネの雨!1・4決戦へ余裕
2012年度のプロレス大賞でMVPに輝いた、新日本プロレスのオカダ・カズチカ選手。しばらくアメリカ武者修業に出ていましたが今年はじめに帰国、1・4東京ドーム大会では凱旋試合を行いました。2月には下馬評を覆し、当時のV11王者・棚橋弘至選手を破ってIWGPヘビー級王座を初戴冠。その後に王座からは陥落したものの、G1クライマックスでは史上最年少で初優勝するなど、まさに「レインメーカー(カネの雨を降らせる男)」と呼ぶに相応しい活躍でした。
12月15日、尼崎の電気店での撮影会が電撃決定。今回は25歳の若武者のイベントをリポート。棚橋選手に挑戦する来年1・4東京ドーム大会についての心境も聞くことができました。そしてブログの最後には、ちょっとお宝なプレゼントもありますので見逃さずにどうぞ!
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撮影会が行われたのは、JR尼崎駅から直結の「エディオンJR尼崎駅店」。インターネットの有名セキュリティソフト「ノートン・インターネットセキュリティ」などで知られる、シマンテック社の製品購入者が参加できます。担当者の女性に訊ねてみると...。
担当者「シマンテック社のイベントには、以前から新日本プロレスの選手の方に結構いらして頂いてまして。前も別店舗で棚橋選手であるとか、天山広吉選手&小島聡選手の"テンコジ"さんのイベントを開催していたんです。たまたま今回、オカダ選手が関西に来られるということが分かり、イベントを開催することになりました。オカダ選手がシマンテック社のイベントに参加するのは初めてです。オカダ選手はイベント自体、あまりされないと聞いていたので、引き受けて頂けるのか心配だったんですが...本当に嬉しく思っています。」
ちなみに、この日に新聞に折り込まれたエディオンの広告にはイベントの告知はナシ。「チラシに間に合わないくらいの電撃決定だったんです」とのこと。それでも問い合わせはかなりあったらしく「ぜひ、お金の雨を降らして頂きたいですね」と、100点満点のコメントが出ました!
イベント告知期間は短かったにも関わらず、開始前には会場スペースに入りきらないほどのファンが集結!カネの雨はドシャ降り、担当者の皆さんはホクホクです!
入場曲「レインメーカー」に乗り、ついにオカダ選手が会場に到着。ファンからは大歓声が起こりました。あまりの盛況にさすがのオカダ選手も驚いている様子。
リングの上での不敵な立ち振る舞いとは打って変わって、ファン一人ひとり、希望するポーズで撮影に応じていくオカダ選手。女性やちびっ子ファンとの撮影時には笑顔を見せるなどジェントルマンぶりを発揮していました。
全ての撮影を終えたあと、公式発表ではないものの、2013年3月に尼崎・ベイコム総合体育館での興行が内定していることを発表。「その時は王者として来ます!カネの雨が降るところを見に来てください!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていました。
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イベントの合間を縫い、オカダ選手にインタビューすることができました。
――今年のプロレス大賞MVP受賞、おめでとうございます。
オカダ選手「ありがとうございます。周囲からは『おめでとう』という声と"酒の雨"が降ってますね(笑)。けど、僕はそんなに祝福されても、頑張って取れたMVPってわけじゃないので。そんなに『やってやったぜ!』みたいな、嬉しい受賞ではないですね。」
――MVP受賞を伝えられた時の心境は。
オカダ選手「マスコミの方々にも、まともな人もいるんなだなと。これまで過去はああだったからとか、政治的な裏工作だとか、そういうことに惑わされずに、ちゃんとした人を選べるんだなと。僕がMVPなのは当然なので。逆に、あれで取れなかったら何したらいいんだと思いますよね。」
――今回はMVP受賞後、関西では初イベント。関西のファンにいい報告ができましたね。
オカダ選手「いい報告っていうか、関西の人たちも僕が取るって思ってたでしょ。報告どうこうより、こうやって僕がイベントして、カネの雨を降らすだけですね。」
――関西は今年2月12日、当時のV11王者・棚橋弘至選手を破ってIWGPヘビー級王座を初戴冠した土地。思い入れはありますか。
オカダ選手「2月にベルト取った時はブーイングが凄かったですからね。そんな人たちに思い入れがどうのこうの言われてもね。まぁでも、その後に関西に来るたび、どんどんファンからの評価が変わっていったのは感じましたけど。...まったく、どんだけ手のひら返してんだ、と(苦笑)。」
――今回のイベントは大盛況でした。初めて挑戦を表明した時の大ブーイングから、ここまでオカダ選手の評価が変わるとは予想していましたか。
オカダ選手「評価を変えるというか...正直、評価そのものは変わらなくてもいいと思ってたんです。ただ僕が好きなように、僕のプロレスをやれば、分かる人は分かるだろうし、分かんない人は別にいいかな、という感じでやってたので。評価という点はあまり気にしてなかったですね。」
――他人の評価よりも、オカダ選手が納得するプロレスをすることのほうが重要だと。
オカダ選手「そうですね。やっぱり一番重要なのは『カネの雨を降らす』ことですからね。」
――今月12日に、恒例の今年の漢字が『金』に決まりました。もちろんロンドン五輪や金環日食などからですが、プロレスファンの間からはオカダ選手の"カネの雨を降らせた"活躍とシンクロすると話題になっています。
オカダ選手「僕はそういう運命のもとに生まれちゃったのかもしれないですね。タイミング良くつながるというか。新日本の親会社がブシロードに変わったこともそうですしね。」
――もしオカダ選手が、自分の今年の漢字を選ぶとしたら?
オカダ選手「うーん、やっぱり僕も『金(かね)』ですかね。」
――来年1月4日、東京ドーム大会では棚橋弘至選手の持つ、IWGPヘビー級王座に挑戦します。大一番が近づいてきましたが、今の心境は。
オカダ選手「そうですね...『余裕』です。今シーズン、ずっと棚橋さんとは前哨戦やってますけど、気持ち的には『余裕』しかないですね。本番までの残り何試合かで、その余裕をどう崩されるのか。もしかしたら崩されないまま、余裕のまま行っちゃうのかなという感じなんですけど。それぐらい、今の王者・棚橋弘至はダメですね。」
――オカダ選手からすれば、棚橋選手は大したことないと?
オカダ選手「いや、凄い選手だとは思いますよ。僕が新日本プロレスにいなかったらの話ですが。僕がいるので、やっぱりレベルが違うと言いますか...僕が今年、アメリカ武者修行から帰ってきたことで"中の下"ぐらいの選手になっちゃったですからね。」
――オカダ選手がMVPを獲得したことで、今回のタイトルマッチは2011年受賞者・棚橋選手との『新旧MVP対決』という形にもなっています。
オカダ選手「しかも、同じカードがベストバウト(年間最高試合賞)を受賞しましたからね(6月26日・ボディメーカーコロシアムでの王者・オカダ選手―挑戦者・棚橋選手のIWGPヘビー級選手権試合。この試合でオカダ選手は王座陥落した)。でも結局、新旧MVP対決と言っても、棚橋さんは『旧』ですからね。もちろん僕が『新』じゃないですか。それでベストバウト取りましたけど、僕が負けた試合でしたし。ベストバウト以上の試合をして、それで『新』が負けたら、僕をMVPに選んでくれた選考委員の記者の人たちにも申し訳ないですから。マスコミの人たちに、やっぱりオカダを選んだ自分たちは見る目があったんだ、と思ってもらいたいですね。まぁ、負けることはないですね。それぐらい余裕な感じですね。」
――王座挑戦を前にすれば、挑戦者は燃えるものだと思いますが、特に意気込みはない?
オカダ選手「あんまりガツガツしてないですね。それぐらい余裕です。ベストバウトに選ばれた試合以来、棚橋さんとはシングルでは試合してないですけど、もう力の差が開きすぎてるかもしれないですね。」
――MVP対決、しかもベストバウトと同カード。ファンの期待のハードルも高いですが、それに応える試合をする自信があると。
オカダ選手「もちろんです。というか、僕はいい試合しかできないですからね(笑)。まあ、東京ドームに関しては試合だけじゃないですね。僕が入場してきて、裏に下がるまで、ずっと僕だけに注目してもらえればいいと思います。」
――最後に、ファンにメッセージを。
オカダ選手「特にありません。
...。
...と、言いたいところですけど(笑)。MVPも取りましたし、今度の1・4東京ドーム大会ではベルトも頂いて。来年も僕が中心に立って、新日本プロレスを次のステージに連れていきます。注目して下さい、ということです。」
インタビューで答えが全て「特にありません」だったらどうしよう...と心配していたのですが、時には言葉を選びながら、丁寧に応じてくれたオカダ選手。恵まれた体格、そこに立っているだけで雰囲気を変えてしまうオーラ。それでいて、時おり見せる笑顔は少年のようなあどけなさ。女性ファンが多いのもうなずけます。
いよいよ来年初頭には、棚橋弘至選手とのタイトルマッチが待っています。東京ドームという最高の舞台で、最強の挑戦者として最強の王者に挑みます。低迷していたプロレス界の浮上が見えてきたタイミングでのビッグカード。新日本だけでなく、2013年のプロレス界を占う一戦になります。
すい星のごとく現れたスター、オカダ・カズチカ選手。1・4の結果いかんに関わらず、今後も"レインメーカー"が業界の話題の中心になっていくのは間違いないでしょう。プロレス界に降り出したカネの雨は、まだまだ止みそうにありませんっ!
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独自路線ブログ「ロープブレイク・タイム」を読んで下さっている素敵な方たちにプレゼント!オカダ選手が選んだ今年の漢字『金』をどどんと書いたサイン色紙を1名様にプレゼントします!これを部屋に飾れば、あなたの身にもカネの雨が降ること間違いなし?です。応募方法は題名に「オカダ選手色紙プレゼント」、本文に郵便番号、住所、氏名、年齢を明記の上、もし良ければブログの感想、意見、取り上げて欲しい選手や団体、その他何でもいいのでひとこと書いて、k-kakuto@daily.co.jpまでメールしてください。締め切りは2012年12月20日の19時まで。当選は発送をもって代えさせていただきます。
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