中学生、基地跡に街計画 復帰40周年事業

「モノレールはどこを通そうか?」。空撮写真に欲しい施設を自由に書き込んでいく生徒たち=普天間中学校

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2012年12月14日 10時20分
(38時間35分前に更新)

 【宜野湾】基地が返還された跡地に、住みたくなる街づくりを計画しよう-。米軍再編計画で返還が合意された嘉手納基地より南の6基地について、県は市町村と連携して、基地周辺の中学生を対象に跡地利用計画を考えるワークショップを開いている。

 県では復帰40周年事業として、将来のまちづくりの担い手となる中学生にも跡利用計画に関心を高めてもらおうと事業を展開。生徒らがつくった計画は、来年2月2日に沖縄コンベンションセンターで開かれる「中学生サミット」で発表されるほか、県庁や県立美術館、各市町村で順次、展示される予定だ。

 普天間中学校では、1、2年生7人が普天間飛行場の跡利用を計画している。10日に校内であった3回目のワークショップでは、空撮写真の上にテーマパークや自然公園、ショッピングモールなど、欲しい施設を次々と書き込み、新しいまちをつくっていった。

 喜如嘉亜実さん(14)は「基地が返還されたら何があったらいいか、友達と話していたけど、詳しく考えるのは初めて」と目を輝かせる。下地成和君(14)は「基地がなかったら、こんなにたくさんの施設ができる。早く返ってきてほしい」と力を込めていた。

 キャンプ桑江や陸軍貯油施設、キャンプ瑞慶覧、牧港補給地区(キャンプ・キンザー)、那覇港湾施設(軍港)の跡利用計画については、北谷、山内(沖縄市)、北中城、仲西(浦添市)、鏡原(那覇市)の各校でそれぞれ検討している。

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