海兵隊の県内水陸訓練 陸自が初参加

2012年12月15日 10時15分
(14時間28分前に更新)

 【東京】陸上自衛隊は14日、在沖米海兵隊が県内の米軍基地や沖縄周辺で17日から約3カ月実施する水陸両用訓練に、研修として陸自の幕僚監部や隊員約20人が初めて参加すると発表した。また、2013年1月15日からは米海兵隊と陸自の訓練を米カリフォルニア州で実施し、自衛隊員が米側のオスプレイに初めて搭乗する可能性があることも公表した。

 県内での水陸両用訓練はキャンプ・ハンセンやシュワブなどを利用し、海兵隊が新たに沖縄に赴任する兵士を対象に、通常半年に1回程度、実施しているもの。米側から今年9月に研修の提案があり、陸自が今後の教育訓練の参考とするため参加を決めた。

 訓練は17日から3月28日まで。着水したヘリコプターからの脱出やボート上陸などを訓練する水陸両用作戦、海上輸送・事前集積、洋上任務の課目別に実施。見学や座学のみの課目と、実際に訓練に参加する課目に分かれるが、自衛隊がどれに参加するか詳細は現在決まっていない。

 米本国での訓練には陸自約280人が参加。米軍施設を利用し、島しょ防衛を想定した上陸や、戦闘射撃を来年1月15日~2月22日まで訓練する。通称「アイアン・フィスト」とされる訓練は島しょ部防衛の能力向上を目的に05年度から始まった。12年度はグアムに続き2回目となる。

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