県警本部独立庁舎、県庁東分庁舎に建設 29年度末の完成目指す
福島県警本部の独立新庁舎は福島市杉妻町の県庁東分庁舎敷地内に整備する。建設地、庁舎規模などを盛り込む基本構想がまとまり、13日の県議会総務委で県側が明らかにした。基本設計、実施設計を経て平成29年度末の完成を目指す。
建設地は【図】の通り。基本構想は独立新庁舎整備の基本方針として(1)非常時に強い(2)セキュリティーと来庁者の利便性を調和(3)一体的な機能配置でニーズの変化に対応できる(4)環境への配慮(5)人にやさしい-とした。
東日本大震災、東京電力福島第一原発事故を受けて独立新庁舎には、これまで以上に非常時の総合指揮機能・危機管理機能の充実が求められている。基本構想には総合指揮機能スペースの設置、迅速な対応が可能となる組織配置と移動経路の確保、高度な耐震性能の確保などを明記した。
延べ床面積は県警と同規模の警察本部庁舎を参考に想定し、約2万3千~約2万5千平方メートルとした。階数など具体的な庁舎規模は来年5月をめどに策定を進めている基本計画で示す。概算で建設費は約81億~約125億円となる見通し。
県警本部の庁舎は警察法で県庁所在地に置くことが定められている。県は「行政機能や非常時の危機管理など県庁と密接に連携する必要性や庁舎規模に見合った敷地として県庁東分庁舎敷地が最適と判断した」としている。県庁東分庁舎は震災で被災し、現在は利用不能となっている。
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