天皇杯4回戦 快進撃続ける福島ユナイテッド、ジェフ千葉に敗戦
サッカーの天皇杯で、格上を次々と破り、快進撃を続ける福島県代表の福島ユナイテッドFCが15日、4回戦でJ2のジェフユナイテッド市原・千葉と対戦した。
元日の決勝の舞台、国立競技場まであと3つ。
伏兵の福島ユナイテッドが、ベスト8進出をかけた一戦を迎えた。
時崎 悠監督(33)は「今の勢いと自信というものをジェフ戦に結びつけられるようにやっていきましょう」と話した。
東北社会人リーグの福島ユナイテッドは昨シーズン、原発事故の影響で一時活動を休止。
チームを離れる選手もいたが、今シーズンはJリーグの下部リーグJFL昇格を決めた。
しかし、原発事故の影響は今も続いている。
練習場を求め、県外に移動し、ロッカールームもない環境で汗を流す毎日。
そんな状況下でも、福島ユナイテッドは、天皇杯で快進撃を続けてきた。
2回戦でJ2のヴァンフォーレ甲府を破ると、続く3回戦ではJ1のアルビレックス新潟にも快勝。
福島ユナイテッドは大金星を重ね、ベスト16まで駒を進めた。
時崎監督は「一番大きいのは、福島ユナイテッドの名前を全国の方に知ってもらえる大きなチャンスなので、4回戦まで勝ち進めてますけど、1つでも2つでも上を狙っていきたい」と話した。
逆境をはねのけ、「福島魂」で勝ち進むイレブン。
天皇杯4回戦で、J2のジェフ千葉に挑んだ。
しかし、燃える思いとは裏腹に、序盤から試合の主導権を奪われてしまった。
前半14分、この試合初の失点は自らのオウンゴールだった。
前半25分にもミドルシュートで2点目を許し、一気に浮き足立つ福島ユナイテッド。
サポーターも必死の応援でチームを鼓舞した。
諦めない心で勝利を目指した福島ユナイテッドだったが、そのあとも徐々に点差は開き、結局、5 - 0で試合終了。
福島ユナイテッドの挑戦は、ここで終わった。
涙の敗戦となったが、この大いなるチャレンジに胸を張り、福島に帰る。
時崎監督は「全力を選手は尽くしてくれましたが、力の差が歴然としていましたし。素晴らしい負け方をしたなと思います」と話した。