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　あり得ない事態が起きた！！　民主党の輿石東幹事長（７６）が１３日、北朝鮮問題の対応で、地元に戻ることができない藤村修官房長官（６３）の応援のため、大阪７区で街頭演説を行った。しかし、輿石氏は藤村氏の名前を「いそむら」と連呼する、とんでもない失態を演じてしまった。

　輿石氏はたった１０分の演説の中で「いそむらおさむ」と６回も架空の候補を応援。これに、慌てたのが藤村陣営。なんとか、呼び間違いに気づいてもらおうと、藤村氏の立て看板を“カンペ”として輿石氏の目の前に移動させたが、焼け石に水だった。その後も「いそ…藤村修」と際どいミスも繰り返す始末だった。政権与党の幹事長が官房長官の名前をこうも間違えるとは、どれだけ不仲なのかと勘繰ってしまうほどだ。

　藤村氏をめぐる負の連鎖は続いている。藤村氏が唯一、地元に戻った７日には「さっさと月曜日（１０日）に上げてくれればいい」と北朝鮮にミサイルの早期発射を促すかのような失言でまずケチがついた。１０日に来た細野豪志政調会長（４１）は遅刻、迷子、渋滞で応援演説はたった３分半。１１日に駆けつけた蓮舫氏に集まった聴衆はわずか１６人だった。輿石氏も悪い流れを引き継いだ形だ。

　輿石氏の関係者は「（輿石氏が）衆院議員だった時代（１９９０～９６年）に、参院議員に磯村修さんという方がいました。同じ山梨県の議員で、印象が強かったんだと思います」。

　大物の応援も思うような成果が出ず、情勢は自民、維新の２候補の後塵を拝している民主。輿石氏は演説に熱が入りすぎて、手にしていた藤村氏のチラシを握り潰していたが、現役官房長官を本当に潰さないでほしい、というのが陣営の本音に違いない。