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[プレミアムトーク]NHKアナ・横尾泰輔さん震災報道で喉を酷使「基礎スキー」への情熱再び

NHKアナウンサーの横尾泰輔さん。六甲山に登るなどプライベートも活動的だ

 NHK・横尾泰輔アナウンサー(37)は大学時代、「基礎スキー」に熱中した。タイムを競う「競技スキー」とは違い、技術の正確性によって順位を決めるスポーツ。東日本大震災の報道で喉を酷使し、声帯の病気を患ったことが自らのヘルシーライフを見つめ直すきっかけになった。「心身ともに健康じゃないと、いい番組もできない」と、この冬は久々にゲレンデに足を運ぶつもりだという。

 横尾さんとスキーとの出合いは、幼少の頃までさかのぼる。

 「父親が好きで、幼稚園くらいから行ってましたね。深夜3時頃に横浜の家を出発して、早朝に長野や山梨のスキー場に行って1日滑って夜に帰る。いま考えるとよくやっていたなって思います」

 基礎スキーにのめり込んだきっかけは、早大在籍時に入っていたスキー同好会だった。

 「冬は岩手県の安比(あっぴ)高原のスキー場で、住み込みのアルバイトをしていました。スキー場のスクールは基礎スキーを教えているのですが、安比高原にもスクールがあって、バイトをすると無料で入れるメリットがあったので、ずっと入り浸って。そこで面白さが分かった感じですね」

 なぜ基礎スキーだったのか。少し考え込むと、こう答えてくれた。

 「同好会が基礎スキーだった、ということもありますけど、魅力的な滑りを追求することは、タイムを競うこと以上に美しさがあると思うんです。スキーは、要は山をいかに安全に下りるかのスポーツ。形の美しさと機能が一致する、一番安全な滑りが一番格好いい形になる。父親が基礎スキーをやっていたことも関係しているのかもしれませんね」

 基礎スキーで学んだことは、アナウンサーとして情報を伝える仕事と意外な結びつきがあるという。

 「同好会では主将をやっていて、後輩に指導する立場でもありました。スキーって理論が大事なんですが、自分がうまく滑れないと説得力がない。人に何か伝えるときは、自分が経験したり実現できないと伝わらないんじゃないかと。アナウンサーでも現場に行き、見ることで追体験しないと伝わりにくい情報もある。そこは一緒だと思います」

 スキーを通して心身ともに鍛えられたというが、健康の大切さをあらためて思い知らされたのは、昨年3月の東日本大震災での震災報道だった。

 「震災が起きた当日の午後から1か月くらい、毎日4、5時間担当する状況が続きました。そこでかなり声帯を酷使してしまって、3か月後に声が出なくなってしまったんです。風邪がきっかけで、声帯結節(声帯に生じる炎症性の節ができる病気)を発症しました」

 2週間ほど休養することで症状は無事回復した。

 「震災報道で無理をしすぎたのが原因ではないか、と医師に言われました。初めてのことだったので、この職業を続けられなくなるのではとも思いました。以来、日頃のケアを大切にしています」

 「ニュースの仕事でストレスをためないように気をつけています」と話す横尾さん。最近のリフレッシュ方法は、3歳の長男と兵庫・六甲山へ登ることだという。

 「心身ともに健康じゃないと、いい番組もできないと思っているんです。自然の中で体を動かすことは、ストレス解消にもつながります。山に息子を連れて行くと、登山客が『すごいわねー』とか反応してくれるのが面白くて。心身を健全に保つ、一つの楽しみです」

 関西へ異動してきたことを機に、スキーへの情熱も再燃している。

 「東京では中断していたんですけど、この冬から再開しようと思ってます。指導員の資格も取ってみたいんです。まだ子どもたちにやらせてないのでそろそろ…。とりあえず楽しく滑ってくれればいいかな」

 ◆横尾泰輔(よこお・たいすけ)1975年1月20日、横浜市生まれ。37歳。早大第二文学部を卒業し、98年にNHKに入局。青森、仙台、東京での勤務を経て、4月から大阪放送局に赴任。スキーでは全日本スキー連盟の技能検定1級を所持。スキー、登山以外の趣味は旅行。キリマンジャロへの登頂経験も。

 夕方の顔として活躍中 横尾さんは現在「ニューステラス関西」(月~金曜・後6時10分)でキャスターを担当。夕方の顔として活躍している。初めての関西の生活にも慣れたといい「すごくなじんでいます」。政治的にも大阪への注目度が日増しに高まっていることを受け、「街が変わろうとしているのだな、という空気は感じます。そこをしっかり伝えていきたい」と意気込んでいる。

(2012年12月12日13時09分  スポーツ報知)

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