市民権を得た“ヒトカラー”
「1人でカラオケ」何か問題でも?
カラオケ大国ニッポン、〝1人のカラオケ〟はいけないと誰が決めた?!。確かに、以前は1人で行くことに対してあまりよい印象はなく、白い眼で見られることも多かった。しかし、2005年あたりから若者中心に「1人カラオケ(通称:ヒトカラ)」が増え始め、徐々に市民権を得ている。
秋の夜長を高らかに歌え
人はこれを「ヒトカラー」と呼び、特に平日昼間のカラオケ店で多く見られる。なお、「ヒトカラ」と対比して、2人でするカラオケを「フタカラ」、多人数でのカラオケを「タカラ」と呼ぶそうだ。
全国カラオケ事業者協会によると、ピークの1994年に5890万人だったカラオケ参加人口は、2006年には4720万人にまで減った。ミリオンヒットの激減や娯楽の多様化が低迷の主な要因だということだが「ヒトカラー」は確実に増えている。
カラオケ店にとっては、飲食代こそ見込めない「ヒトカラー」だが、リピート率の高さが魅力で、大手チェーンもPRに本腰を入れている。カラオケ大手シダックス(4837・JQ)のとある店舗では、1年間の総客数に占める1人客の割合が2割近くを占め、ここ4年間でその数はおよそ3倍に増えているという。
そして「カラオケは好きだが(1人で)店舗へはちょっと…」という〝隠れヒトカラー〟ともいえる方のニーズをくみ取った新製品も続々と登場している。
タカラ、セガ、ハドソンなど
タカラトミー(7867)は18日から、手のひらサイズのキューブ型カラオケ機「Hi―kara(ハイカラ)」を発売する。
2・4型の液晶画面を備えた1辺7センチメートルの立方体の本体に専用マイク付きヘッドホンをつなぐと1人カラオケが楽しめる。エコー効果や音程、テンポの調節もできるほか、テレビに接続すれば、家族で楽しむこともできる。用意する楽曲は3500曲だが、専用サイトからのダウンロードも可能。
初年度の売り上げ目標は50万個。10年度には海外分を含め累計200万個まで販売したい計画という。製品の価格は1万500円で、本体色はピンクとホワイトの2色を用意した。
一方、セガトイズ(7842)は、ポータブルカラオケ機「おうちでヒトカラ」を12月に発売する。これは付属のケーブルで携帯電話に接続して使うカラオケ機。セガが提供するカラオケサイト「ヒトカラ」にアクセスすることで、マイクとスピーカーを利用したカラオケがどこでも楽しめる。
2個のスピーカーにマイク1本、マイクスタンドや雰囲気を演出する回る小型ミラーボールも装備。価格は7140円で年間12万台の販売を目指す。市販のマイクを追加することで2人デュエットも可能。
さらに、ハドソン(4822・HC)からは、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」で本格的に自宅カラオケが楽しめる「カラオケJOYSOUND Wii」を今年12月に発売する。
今後、〝1人でじっくりカラオケをしたい時〟〝カラオケBOXに行く前に練習したい時〟〝友達や家族と一緒に楽しみたい時〟など、時と場所を選ばず、手軽に楽しめる本格カラオケがブームを呼びそうだ。(G)
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