「姉・凪子」 Part1:向こう側へ 凪子は僕の姉さん、20歳になったばかりだ。 凪子は高校を卒業後、持ち前の美貌と好奇心でモデルの世界に飛び込み、 あっという間に大人の女の身振りを身に付けた。 この春に大学生になる予定の僕と比べ、 姉さんはずいぶん遠くへ行ってしまったようでさびしい。 自宅で一緒に住んでいた半年前までは、 いつもシャンプーのさわやかな香りがしたが、 正月休みに帰ってきた凪子は香水の匂いがした。 僕は姉さんと一度だけキスしたことがある。 去年の夏、凪子が家を出る前の晩のことだ。 凪子の部屋で引越しの段取りを相談して、部屋に戻る前、 「なあ、凪子、明日からいないんだから、お別れのキスしようぜ」 数日前からずっと考えていた似合わない台詞を、 悪ぶって言って、そのまま姉さんを両手で不器用に抱きしめた。 そして唇を奪うと、そのまま部屋を出た。 凪子は何も言わなかったし、翌日も、凪子の態度はいつもと変わらなかった。 そう、僕は2つ違いの姉さんに憧れていたんだ。 身長167センチ、Dカップのバスト、瞳の大きなくっきりした顔立ち、 大人びたしなやかな肢体、開放的な性格...。 地元長崎の同じ高校に通っていた頃、 3年生の姉さんは、当時からモデルのアルバイトをしており、 男子のみならず、女子にもアイドル的存在だった。 気さくだが、早熟で大人の雰囲気も持っていたためか、 同年代の男には高嶺の花だったようだ。 1年生だった僕は、悪友や先輩から、いろいろくだらないことを言われた。 「なあ、おまえの姉さんのパンツ今度もってこいよ」 「聡、本当は凪子とやりたいんだろ?」 「オレ、凪子を後ろからレイプしちゃおうかな」 ・・・それはきっと僕の気持ちと同質だったし、 そんな言葉が僕に、姉さんをより女として意識させていったと思う。 正月のテレビも飽きて、おやじはもう寝た。おふくろは台所だ。 風呂上がりのスッピンの凪子は、昔と変わらない。 シャンプーの匂いも昔と同じだ。それが何故か嬉しい。 「あとで、姉さんの部屋で酒でも飲むかな」 「やだよ、聡、危ないから」 「なんだよそれ、どういう意味だよ」 僕はそれ以上何も言えず、自室に戻りギターをいじる。 70年代のイギリスのブルースロックにはまっている。 いまどきポール・コゾフがアイドルの偏屈な男だ。 回りでそんな趣味の奴は僕くらいなもんだ。 ほどなく凪子も隣の自室に戻って来たようで、物音がする。 僕はしばらく悩んだあと、1階の冷蔵庫から缶ビールを2本取り出し、 凪子の部屋をノックした。 「はい?」 「俺、入るよ」 返事がないのでそのままドアを開けた。 「なに?」 凪子は水色のパジャマ姿で机に座り、何かスケジュール表をチェックしていた。 「だから、酒飲むっていっただろ」 僕は凪子のベッドに腰掛け、凪子にビールを手渡した。 「姉さん、彼氏いるの」 「いないよ」 「だって、姉さんの業界すごそうじゃん」 「何が、仕事場はどこも一緒でしょ。みんないい人で、真面目だよ」 「ふーん、でも時々東京行ってるし、なんだか」 「まあ、あんたはまだ子供だからね」 「わざわざ、言うことないでしょ」 「あはは、そうか」 僕たちは何度も冷蔵庫を往復して、凪子は簡単なツマミも作った。 午前2時。 僕は凪子のベッドで横になっていた。気持ちいい酔いだ。 「明日帰るんだよな。今晩、ここで寝ちゃおうかな」 「だめだよ、お母さんに言うよ」 凪子の言い方は、なんとなく拒絶ではない気がした。 「もう動けない、寝るぞ。姉さんも半分入れてあげるよ」 布団をかぶりながら、冗談めかして言ってみたが、声がかすれる。 凪子は一瞬ためらったあと、部屋の電気を消してベッドに滑り込んできた。 シャンプーの匂いと、アルコールの匂い、そしてなんだか甘い匂いもする。 なにより凪子の体温が温かい。 腕が触れ合っただけだが、そこから姉さんの身体の量感が伝わる。 僕はもう勃起している。 瞬間、僕は何も考えられなくなった。 「姉さん」 僕は凪子にかぶさり、間近に姉の顔を見た。 こんなに近くから凪子の顔を見たのは初めてかもしれない。 凪子の黒い瞳が困惑している。 ほほがすべすべだなあ、と人ごとのように思った。 ノーブラの胸の膨らみが直に伝わってくる。 こんなに女の身体が柔らかいとは思わなかった。 そして僕は姉を愛していたことを自覚した。 ちゅっ、プチュ。 姉の唇を本格的に奪う。 姉さんと舌を絡める。 そして甘くて柔らかな舌を吸う。 心臓が破裂しそうだ。 僕はもうどうしようもなく、狂おしくなる。 姉のパジャマのボタンを外すのももどかしく、 口に乳房を含んだ。 まるで赤ちゃんのようだ、と自分でも思う。 硬直した下半身が姉の太股に触れ、軽い痺れが背中を伝った。 僕は想いを遂げるんだ。 そう決心し、深呼吸をする。そして姉のおっぱいを手のひらで包む。 くにゅ。 そんな音さえ聞えてきそうなほど、そこは柔らかく、悩ましい。 少しくすんだピンク色の乳首は、雑誌のヌードモデルより小粒な印象で、 口に含まれるのを待っているかのようにフルフルと揺れている。 僕は乳首をチューチュー吸いながら、姉の身体を闇雲に触る。 太股、腰、脇腹、お尻...。 「ああ、ダメだよ」 「やだ」 僕は構わず起き上がり、布団をはいでしまうと、 素早く自分のパジャマを脱いだ。 素っ裸になると、自分のペニスを見られる恥ずかしさを隠すために、 姉のパジャマも脱がした。 姉はそれに抵抗も協力もすることなく、僕のされるがままだ。 白いパンティを脱がすと、そこは息づいていた。 へそから陰毛にかけての白い豊満なカーブ、そして太股の間の秘密の場所。 ヘアヌード写真では何度も眺めた光景だが、 凪子のそこは秘めやかな熱を放っており、 はじめて見た本物の女の部分に僕は息を飲んだ。 そして、凪子のパンティの内側は濡れていた。 暗闇で見る姉の全裸は目が眩むほど素晴らしく、 僕はどうしていいか分からなくなり、がむしゃらに凪子に乗っかった。 そして改めて唇を奪う。 そして...どうすればいいのだろう...。 ほどなく凪子は僕のペニスを握ってきた。 硬直したペニスに凪子の小さな手のぬくもりを感じる。 それと同時に握られた快感が脳に充満した。 そして僕を見つめながら、 「どうしても?」 「うん」 「姉弟だよ?」 「うん」 僕はうなずく以外言葉がみつからない。 凪子は僕から視線をそらすと、ペニスを握った指をそろそろと動かし始めた。 「姉さん...初めてなの」 凪子は僕のペニスを握る力を強め、 ため息ともあえぎともつかない小さな声をあげる。 僕は20歳の女にそんなことを聞いて後悔した。 そして凪子を愛した男に激しく嫉妬した。 僕は初めてだ。 僕のような偏屈な男に興味を持つ女はそうはいない。 僕にしても、初めての相手として歴史に残したい女はいなかった。 凪子だったら、という僕の最高の願いが今かなうのだ。 僕は両足を凪子の両足の間に入れる。 足を大きく開いた白い凪子の姿態は、たまらなく官能的だ。 姉のこんな姿を見ることができるとは思っていなかった。 大振りの乳房と可憐な二つの乳首、細くしまったウエストのライン、 そこから盛り上がるヒップライン。 僕は幸せを確認するかのように凪子の全裸を目に焼き付けると、 ペニスを凪子の性器にあてがった。 そこはすでにヌルヌルしており、亀頭に受けるその刺激だけで 精子がほとばしりそうになる。 だが、ペニスはなかなか収まってくれない。 すると凪子は手を添えて導いてくれた。 思ったよりずっと下の方だ。 ツッ。 いままでとは明らかに異なる感触を亀頭が捉えた。 ぬるっ。 性感がぞわぞわと背筋を駆け上がってくる。 そのままペニスを進める。 「あっ」 小さな声で凪子がのけぞる。 まるで大手術に耐えているかのようだ。 ずっ。 「ああぁっ」 今度は僕が声をあげる。 ああ、こんな、なんだ。 すごい、ああ。 濡れたビロードの包帯でくるむかのように、 凪子の性器は僕のペニスをくわえこむ。 「あ、ああぁ、姉さん!」 僕にはもう、こんな刺激は耐えられない。 ストロークを楽しむ間もなく、 僕はがむしゃらに腰を動かす。 「出るよ!」 「あ、中はダメ!」 僕はかまわず、とき放った。 僕の灼熱のスペルマは、未開の地へ勢いよく飛び出して行った。 何度も何度も射精の大波が続く。そして姉は、 ペニスからスペルマが飛び出すタイミングで腰を振ってくれる。 それは絶妙の腰使いで、僕はその蜜つぼの中でとろけそうになる。 そして僕は精のすべてを出しきって、 最後にとどめを差すように深々と挿しこむ。 「う、くぅ」 凪子が声を噛み殺す。 1階の両親の寝室と2階のここは離れている。 ステレオの音さえ届かないのに、どうしてそんなに堪えるのだろう。 どこか閉ざしている凪子。 こんなときでさえ、 こんな凪子の腰の動きを味わった男に、嫉妬してしまう。 僕はペニスを入れたまま凪子に被さり、甘い髪の中で息を整える。 やがて、もう一度キスしようとすると 「どうして中で出すの? それくらい分かるでしょ」 凪子の目が責める。 「もう、凪子は誰にも触らせない!」 僕はそう言い返し、姉の頭を抱きしめる。 凪子はそんな子供じみた僕に姉のまなざしで応え、 そして遠くを見つめた。 何も考えたくない。 凪子をしっかり抱きしめ、 僕は浅い眠りについた。 続く。