今年は厳しい残暑がまだまだ続くようで、気象庁が発表する異常天候早期警戒情報(8月24日)によると、北日本(北海道・東北)と東日本(関東甲信越)では9月後半まで気温が「平年より高い」確率が60%となっている。一方、「平年より低い」確率はわずか10%。関東甲信越地方では平年に比べて1.9℃以上高い気温になると見込まれ、「残暑にはまだまだ注意が必要」だという。相変わらず肌に張り付くシャツに、サラリーマン諸兄も「いい加減涼しくなれよ……」とグチのひとつもこぼしたくなるだろう。

気象庁2012年8月24日発表。グラフは沖縄地域を除く
ただ、残暑が悪いことだけかといえば、そんなこともない。都会の夜景を見降ろしながらキンキンに冷えたビールを堪能できる場所。そう、“夏の風物詩”であるビアガーデンがいまだに盛況なのだ。期間を延長して9月も営業を続行する店も多いという。東京・池袋の東武百貨店「屋上ビアガーデン 炎のプルコギ伝説」の店長が話す。
「8月中と比べても、それほど客足は遠のいていませんね。通常は2時間制なんですが、9月以降はよほど混みあっていなければ延長もできるので、会社帰りにゆっくり飲んでいかれる方も多いですよ。このまま暑い日が続いてくれればと思います(笑)」

「屋上ビアガーデン 炎のプルコギ伝説」の店内。屋根付きの席もあり、全500席ほど
9月でも週末には約500人が座れる客席が満卓になるというから、その人気ぶりがうかがえる。加えて同店では“夏バテ対策”として用意した商品が人気だという。
「きのこを使った料理です。きのこは発汗によって失った栄養素(ビタミンB群)を補給できて、夏バテ対策になるんです。そこでウチでは今夏、きのこをふんだんに取り入れたメニューを提供し、人気になっています」(店長)
ならばと、さっそくビール片手に夏バテ対策に勤しむことにした!(もちろん取材です)
◆きのこと肉が甘辛ダレのなかで踊り……ビールが旨い!
まず登場したのは、「きのこチキンサラダ」と「きのこピザ」だ。その名の通り、エリンギ、ブナシメジ、マイタケの3種類がふんだんに使われている。そのお味はというと……、ほのかに酸味が効いたクリーミーなドレッシングがきのこと合う! 前菜のサラダなのに、早くもビールを1杯飲みきってしまった。お次はピザの番だ。表面を覆い尽くす、チーズときのこの相性は言わずもがな。一口パクリと食べてみると、「きのこ入りすぎじゃね!?」と思わずツッコミたくなるくらい、たっぷりと入っていた。
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「きのこチキンサラダ」
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「きのこピザ」
すでに「今までの人生で一番きのこを食べたかも」とすら思う記者だったが、メインディッシュはこれから。待ちに待ったきのこをたっぷり使った「プルコギ」(上記3種類に加えて「ブナピー」も投入!)のお出ましだ。鍋がテーブルに運ばれて来ると、目の前にそびえ立つ肉の山に仰天!
「きのこのプルコギは牛と豚の2種類がありまして、牛は『ミスジ肉』という、1頭から数キロしかとれない幻と言われる部位を使っています。豚はイタリア産の豚肩ロース肉です」(店長)
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和牛のミスジ肉を使用した「幻の牛きのこセット」
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イタリア産豚肩ロース肉使用の「伝説豚きのこセット」
鍋に醤油ベースの甘辛ダレを敷き、火にかけながらしばし待つ。待つこと約10分。極上の“夏バテ防止メシ”が完成した。
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エリンギ、マイタケ、ブナシメジ、ブナピーが入ったプルコギ。好みによって、きのこを追加トッピングもできる
きのこと肉をガツッと箸でつかみ、口内へ。そして、すかさずビールを流し込むと……、予想通りのベスト・マッチ! ジューシーな肉のうま味だけでなく、キノコの香りが口中に広がり、なんとも食欲を刺激してくる。「食べて飲む」を繰り返し、結局、ビールを4杯も飲み干してしまった。
ちなみに、きのこは豚肉などビタミンB1を多く含むほかの食材と組み合わせると、さらに高い夏バテ防止効果が期待できるという。これだけ旨い物をガツガツ食べられて、夏バテも吹っ飛ばせるのならば言うことなしだ。
食べ終えると、鍋の熱気でほんのり汗ばんでいることに気づいた記者。だが、時折吹く屋上特有の風が心地いい。残暑から逃げられないのならば、むしろこれを“チャンス”と捉え、とことん楽しむべきだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/難波雄史>