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乳幼児は早めに脱水状態改善を
12月14日 4時16分

乳幼児は早めに脱水状態改善を
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ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の流行が本格化するなか、特に乳幼児は下痢やおう吐で脱水症状が進んで重症化しやすいことから、専門家は点滴と同じ効果のある「経口補水液」を自宅で早めに飲ませてほしいと呼びかけています。

国立感染症研究所に全国の小児科から報告される感染性胃腸炎の患者は去年のピークを上回り、本格的な流行となっています。
この時期の感染性胃腸炎の大半はノロウイルスが原因で、特に乳幼児は激しい下痢やおう吐で、脱水症状が進んで重症化することがあります。
このため、小児や救急などの専門家で作るグループは、下痢やおう吐が始まったら自宅で「経口補水液」を早めに飲ませて脱水状態を改善するよう呼びかけています。「経口補水液」は、下痢などで体から失われるナトリウムなどの電解質を多く含む飲み物で点滴と同じ効果があり、グループでは、体重1キロ当たり50ミリリットルから100ミリリットルを3、4時間で飲ませてほしいとしています。
しかし、泣いても涙が出なかったり、皮膚や口が乾燥していたりする場合などには、早めに医療機関を受診する必要があるということです。
グループのメンバーで、済生会横浜市東部病院の十河剛医師は、「子どもは水分の代謝がとても速く、赤ちゃんだと数時間で脱水になる場合もあるので、吐いても少しずつ飲ませていくことが脱水にならないコツだ」と話しています。
グループが作るホームページのアドレスは「http://www.kakuredassui.jp/」です。

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