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PCB処理期限 大幅に延長へ
12月13日 4時0分

PCB処理期限 大幅に延長へ
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変圧器などの絶縁用の油に使われていた有害なPCB=ポリ塩化ビフェニルを無害化させる処理が進んでいないことから、環境省は、当初平成28年と定めていた処理期限を、平成39年に大幅に延長することを決めました。

PCBは変圧器や蓄電器の絶縁用の油として使われていましたが、皮膚炎や肝機能障害などの健康被害が相次いだことをきっかけに昭和47年に製造や使用が禁止され、その後、平成13年、PCBを保管する事業者に平成28年7月までに無害化させることが義務づけられました。
当初、国が整備した施設で変圧器などが処理されてきましたが、さらに低濃度のPCBの処理が必要になったため、おととしからは国が認定した民間の施設でも処理が始まりました。
しかし施設の数が十分でないため、期限までに処理を終えるのは難しくなったとして、環境省は当初の期限を10年余り遅らせ、平成39年3月末まで延長することを決めました。
環境省は「期限を延長することについて施設のある地元住民に理解を求めるとともに、民間の処理施設も増やしてスピードアップを図りたい」としています。

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