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現地時間9月28のヤンキースは、オリオールズ先発のカブレラ投手相手に、あわやノーヒットで終わろうか、という試合。相手のカブレラ投手が、それくらい素晴らしかった。
今日は、試合経過、松井選手がどうだったかは、公式HPほかの各情報を見てください、ということにして、このカブレラ投手に着目する。
公式HPから判明するカブレラ投手のプロフィールは、以下のとおり。1981年5月28日で、満25歳。ドミニカ出身で、2004年5月13日にメジャーデビューを果たした。なお、ヤンキースのカノー選手の近所で、カノー選手とは幼ななじみだったらしい。
Full Name: Daniel Alberto Cabrera
Born: 05/28/1981
Birthplace: San Pedro de Macoris, Dominican Republic
Height: 6'7" Weight: 260
Bats: Right
Throws: Right
College: N/A
MLB Debut: 05/13/2004
メジャーデビュー後の、主なスタッツは、以下のとおり。
2004年 28試合登板(うち先発27)12勝8敗 防御率5.00 WHIP1.58
2005年 29試合登板(うち先発29)10勝13敗 防御率4.52 WHIP1.48
2006年 26試合登板(うち先発26)9勝10敗 防御率4.74 WHIP1.58
通算 83試合登板(うち先発82)31勝31敗 防御率4.75 WHIP1.53
さらにこの投手の特徴を現すのが以下の数字で、「三振は取れるがノーコン」のタイプ。特に今年は、その傾向が強い。
●1イニング当たりの投球数
2004年16.92→2005年17.78→2006年18.11(通算17.61)
●9イニングあたりの四球数
2004年5.42→2005年4.85→2006年6.32(通算5.51)
●9イニングあたりの奪三振数
2004年4.63→2005年8.76→2006年9.55(通算7.68)
しかし、この日は、その傾向が少し違っていた。
与四球は2、奪三振は5。結果的にそうだったのかもしれないが、「打たせてとっていた」のだ。この日の投球数は、9イニングで106球。1イニングあたり11.78球。出す走者が少ないので当たり前かもしれないが、これまでの投球の傾向を考えれば、ずいぶん効率的な投球をしていた。
カブレラ投手の今季の登板は、おそらくないであろう。しかし、ジーターとA-RODが休養で出ていなかったとはいえ、前日16点を取った打線だ。この打線相手に、あわやノーヒット(エラーさえなければノーヒットノーラン)の投球をし、いいイメージでシーズンを終わることができた。さらに、今季最後の登板で、今までにない新たな投球の姿をみせた。
この日の登板を機に、来季、どのように成長し、化けていくのだろうか?
P.S.一方でノーヒットの試合があるかと思えば、同じ日のドジャース−ロッキーズ戦は、19-11のスコアで、両軍合わせて33安打が乱れ飛んでいた。点が取れるときは面白いように取れるのに、一旦取れなくなると金縛りに遭ったようになかなか取れない・・・そこも、他のスポーツにはなかなかみられない、BASEBALLの面白さであろう。
※写真は、オリオールズ公式HPより引用
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