富山のニュース 【12月6日01時27分更新】

新川広域圏も震災がれき試験焼却 理事会方針、富山県が調整
 新川広域圏事務組合は5日、魚津市役所第一分庁舎で理事会を開き、岩手県山田町の震 災がれき受け入れに向けて試験焼却を実施する方針を決めた。今後、富山県が実施時期や 焼却量、放射性セシウム濃度の測定計画などを組合と協議し、岩手県と調整する。

 震災がれきの試験焼却は高岡市が15日、富山地域広域圏事務組合が16日の実施を予 定しており、県内3地区で準備が進むことになる。

 理事会には魚津、黒部、入善、朝日の4市町から理事である首長が出席。会見した魚津 市長の澤ア義敬理事長は、試験焼却について▽量は10トン前後▽受け入れ時の放射性セ シウム濃度は1キロ当たり100ベクレル以下▽計測データや焼却の様子を公開−などの 考えを示した。実施時期については「できれば年内に行いたいが、遅れても来年度に予定 される本焼却に影響はないと思う」と述べた。

 焼却施設「エコぽ〜と」の地元住民が反対している朝日町の脇四計夫町長の理事会での 発言について、澤ア理事長は「100%の住民理解は困難であり、町長判断で引き受けた いとの返事だった」と話した。

 脇町長は富山新聞社の取材に対し、「東北の復興支援のため、受け入れるべきだと判断 した。不安を感じる住民もいるが、試験焼却を公開し、一緒に(放射性濃度を)測定して 安全を確認してもらいたい」と述べた。


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