(画像:oddity centralより)
ほんの十年程前までは、ペットが死んだら、亡骸は家の庭や川原に埋めたりするのが一般的だったように思う。だが最近では、ペット専門の葬儀屋があり、家族の一員として愛したペットを、人間と同じように送り出すことも多い。
オーストラリア・シドニーでは、著名人の葬式でもそんなことはしないだろう、と言うくらいハデで盛大にペットを送り出す葬儀屋がある。
『Ashes to Ashes(灰は灰に:イギリスの葬式に用いる言葉)』では、
ペットの遺灰を打ち上げ花火の筒に詰めて、新年を祝うかのような盛大な花火に乗せて、ペットを天国へと送り出す。
花火を打ち上げる時は、サウンドトラックが流れ、ケータリングの食事やバーも用意される。参列者達は、亡くなった犬の写真を見たり、思い出を語り合ったりしながら、故人、ではなく、故犬を偲ぶ。
料金は950オーストラリアドル(約84万円)だ。
(画像:oddity centralより)
このサービスを行っているのは、サーカス団員で花火師のクレイグ・ハルさんだ。
3年前に自身の犬を亡くした時に、このアイデアを思いつき、実際に自分の犬の遺灰を花火筒に詰めて打ち上げた。
「遺灰をこんなふうに大空に撒くことができたら、遺灰は信じられないくらいずっと遠くまで飛んでいく。それに、愛している人を送り出した後、その人が天国に登っているのを見上げることだってできる。これって、最高の感覚だと思ったんだ。他の人も、絶対体験してみるべきだ、ってね。」
『Ashes to Ashes』は、シドニー全土のお客さんからの依頼を承っている。
希望者には4,800オーストラリアドル(約42万円)で、人間の遺灰も、同じように花火で打ち上げることもできる。
だが、人間の方は、まだ一度も依頼が来たことはない。
「万人向きではないからね。でもいつかは、人間の間でもこのやり方が一般的になる日が来ると思っているよ。」
と、ハルさんは花火散骨が広く浸透することを堅く信じている。
「そう遠くない将来、ペットを裏庭に埋めたり、人間をお墓に埋める時代は終わりになるよ。」
花火散骨とは意表をついた斬新な散骨方法だが、人生の最期に、華々しく散りたい人もいるだろう。人もペットも、いつか必ず死ぬもの。「死=悲しい」と捉える考え方は、古くなってきているのかもしれない。
【記事:りょーこ】
参照元:
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