阿蘇市黒川の観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」は23日、動物ショー「みやざわ劇場」を78日ぶりに再開した。人気者のチンパンジー・パン君(雄・11歳)がショー直後に女性研修生にかみつきけがをさせて以来、休止を続けていた。
78日ぶりの動物ショーで主役を演じるブルドッグのジェームズ君。左は宮沢厚トレーナー=阿蘇市の阿蘇カドリー・ドミニオン
ステージでは、人気ブルドッグのジェームズが主役のわがままな王子役を演じ、執事役の宮沢厚トレーナー(53)とユーモラスな掛け合いで会場を沸かせた。
ショーから引退し、人目につかない飼育舎で“謹慎中”だったパン君も同日、施設内の「チンパンジー学習の森」に、恋人ポコちゃん(雌・11歳)と共に復帰した。倉敷市から家族4人で来た嶋村沙由里さん(31)は「パン君に会えるとは思わなかったのでうれしい」と喜んでいた。
同施設は「パン君とポコちゃんは仲が良く、赤ちゃん誕生が待ち遠しい。温かく見守ってほしい」と話している。(今村浩)
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