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2012年12月12日0時45分

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萩焼の人間国宝、三輪壽雪さん死去 102歳

写真拡大自作の茶わんに見入る三輪壽雪さん=2011年、山口県萩市椿東の自宅。壽雪さんの孫の三輪大悟さん撮影

写真拡大ろくろで茶わんをひく三輪壽雪さん。晩年も創作意欲は衰えなかった=2003年8月、山口県萩市内の仕事場で

 萩焼の代表的な陶芸家で、重要無形文化財保持者(人間国宝)の三輪壽雪(みわ・じゅせつ、本名・節夫〈さだお〉)さんが11日、老衰のため死去した。102歳だった。通夜は12日、葬儀は13日、いずれも近親者のみで行う。喪主は長男龍作(りょうさく)さん。

 1910(明治43)年、旧萩藩御用窯、三輪家の九代雪堂の三男に生まれた。旧制中学卒業後の27年、兄の十代休雪(後の休和)に作陶を学んだ。一時、津市の陶芸家、川喜田半泥子(はんでいし)にも師事。55年に陶号を「休」として出品活動を始めた。67年に十一代休雪を襲名、83年に人間国宝に選ばれた。2003年に家督を長男の龍作氏(十二代休雪)に譲り、「壽雪」を名乗った。

 改名後も全国で個展を開催、90代になっても現役最高齢の陶芸家として意欲的な創作活動を続けた。萩焼の伝統を受け継ぎつつ、独創性あふれる豪快な作風で、茶陶の分野に新境地を開いた。

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