公示前夜「社民党勝利!総決起集会」
12月3日、大阪市内で総決起集会が開催されました。熱気あふれる中での服部良一のあいさつをご紹介します。
「今日は近畿各地からお集まり頂き、ありがとうございます。この3年余、社民党及び私の議員活動を支えていただき、この場を借りて改めて感謝申し上げます。来たる衆議院選挙、私は近畿比例の候補者として全力で戦ってまいります。みなさまと心中する気で頑張ります。
本日、社民党と日本未来の党との間で合意書ができ、記者会見で発表しました。その中身は脱原発、消費税増税撤回、TPP反対の3項目についての政策合意と選挙協力です。前回の衆議院選挙で社民党は民主党・国民新党との3党で連立合意をして選挙戦を戦い、政権与党に入ったわけですが、今回は未来の党と連携・協力していきます。
しかし、私は比例区単独の候補なので、未来の党とは競合関係になります。社民党の比例票を掘り起こしていかなければなりません。
では、未来の党とはどういう党なのか。皆さんに知ってもらわなければなりません。これは悪口ではないのですが、12月2日、読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」に各党の代表が出演し、私は社民党を代表して出演しました。未来の党から、嘉田由紀子滋賀県知事も出演しました。そのときに嘉田さんは原発再稼動を容認する発言をされ、そのあと打ち消されました。嘉田さんと私は京都大学の同級生であり、嘉田さんにはシンパシーを持っています。しかし、憲法についても嘉田さんは「今変えるのは駄目」とおっしゃられました。「では将来は変えてもいいの?」という感想を私は持ちました。
もう一つ、国会では「民意の実現を図る国民連合」という枠組みで、社民党の又市副党首と「国民の生活が第一」の山岡代表代行(当時)が座長となり、野党6会派(7党)で消費税増税撤廃と脱原発を目指して政策合意をする議論をしてきました。しかし、「生活」はリベラルではないんです。例えば、11月25日の「ウェークアップ!ぷらす」に「生活」の代表として松崎哲久副幹事長(当時)が出演されたのですが、松崎さんは「集団的自衛権の行使はOK」と言うんですね。また、今回の選挙で大阪7区から立つ渡辺義彦さん(生活→未来)も集団的自衛権は支持すべきという考え方で、尖閣諸島にも乗り込んでいっている。「未来の党」がどのような政治集団であるのか、私には疑問があります。「脱原発、消費税増税撤回、TPP反対」で政策合意はできても、政治理念は違うと思っています。憲法、外交などの問題については、まだ「未来の党」の政策はわかりませんし、タカ派の人が内部にいるのは事実です。
9月7日に通常国会に提出した「脱原発基本法案」は、「生活」の松崎哲久さん、樋高剛さんと協力して原案をつくりました。ところが、原案には入っていた「核燃料サイクル廃止」を撤回するようにと「生活」から言われたんですね。青森県選出の議員が反対して、党内がまとまらないと言うんです。結果的に原案は修正されてしまいました。
「未来の党」の正確な性格をよく知った上で、我々は選挙協力をします。当然、安部「自民党」、石原・橋下「維新の会」とは明らかに違う、対極としてやっていくということです。
今回の選挙では「脱原発、消費税増税撤回、TPP反対」は大きな争点となっています。前回の選挙で議論になった「格差社会の問題」、そして「沖縄の米軍基地問題」は前面に出ません。私は、今回の選挙の本当の争点は「憲法」だと思っています。選挙の結果によっては、憲法9条があっという間に変わるような、そういう可能性があります。そういう可能性も含めて、私は社民党の近畿の1議席を何としても死守したいのです。落とすわけにはいかない。「脱原発、消費税増税撤回、TPP反対」はもちろんですが、私たちはそれが「憲法」「沖縄」とセットでなければ駄目です。「集団的自衛権は行使してもいい」と言うわけにはいかないのです。
先日、東京でも私の出版を「祝う会」が行われ、多くの市民運動の皆さんに応援していただきました。「東京に必ず帰って来い」「帰ってこないと困るんだ」と何人もの方から言われたんです。「お前がいないと困る」と言われて、ぐっと来ました。何が何でも勝たなければいけないという決意で、東京をあとにしました。
大阪4区で立つ井上ゆきひろさん、京都2区で立つさとう大さんと我々3人、近畿一丸となって戦います。いろいろな政党がありますが「社民しかない、社民で突破するんだ」という決意を込めて、ごあいさつと致します。」
作成日時: 2012年12月 3日 23:38