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【スポーツ】

横河武蔵野 サラリーマンの挑戦 天皇杯8強へ J1柏と対戦

J2千葉との練習試合に出場した横河武蔵野主将のDF金守(28)=8日、千葉市で

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 Jリーグを目指さないアマチュアクラブが、天皇杯全日本選手権でベスト16に勝ち残った。日本フットボールリーグ(JFL)の横河武蔵野は、選手の約半数が横河電機の社員という「サラリーマン集団」だ。15日の天皇杯4回戦で8強入りを懸け、昨季J1王者の柏に挑む。

 プロ化しない方針のため、JFLで優勝してもJリーグに昇格することはない。選手のモチベーションとなるのは「サッカーが純粋に好きという気持ち」と、主将のDF金守(かなもり)は説明した。

 練習は平日の夜に限られ、日曜にJFLの試合があっても月曜は朝から出勤する。あくまでも社業を優先させ、MF岩田は営業職で各地を飛び回る。天皇杯2回戦のFC東京戦で決勝点を挙げ、取引先に「君、サッカーをやっていたんだ」と驚かれたという。

 かつて鹿島や清水、広島など、Jリーグの華やかな舞台で活躍した吉田ヘッドコーチは「(目的は)ステータスとかお金じゃない。精神的にたくましい」と感心する。

 チームにはアルバイトで生活してプロを目指す選手もいる。依田監督は「個々が目指すところは違ってもチームで目指すところはトップ」と一体感を強調した。自らも社員の同監督が「非現実の舞台」と呼ぶ一発勝負の天皇杯で、番狂わせを狙う。

 

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