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三都主、オファーなければ引退!35歳悲壮トライアウト

 日本プロサッカー協会主催のトライアウトが11日に千葉県内で行われ、来季所属先を求める84選手がJクラブ幹部の前で必死のアピールを行った。今季限りで名古屋を退団する元日本代表DF三都主アレサンドロ(35)も参加。W杯2度出場の往年の名手は、来年2月までオファーがない場合、現役引退の意向を示した。

 日本サッカー界に名を残す名手が、プライドをかなぐり捨てて“最後のアピール”にかけた。

 「申し込み最終日に参加を決めました。J2、JFLからもオファーがあれば考える。1月いっぱい待って届かなければ引退するしかない」

 JリーグやJFLの監督、幹部の前で左サイドバック(SB)に入って30分間の紅白戦に臨んだ三都主は、悲壮な決意を語った。

 今季限りで名古屋と契約満了となり、戦力外通告。華々しい16年間のプロ人生を送ってきた男が、瀬戸際に立たされた。02年日韓W杯に日本代表として参戦するため、01年11月12日にブラジルから帰化した。ジーコ・ジャパンでは06年W杯ドイツ大会まで不動の左SBとして奮闘。クラブでも清水時代の99年にリーグMVPに輝いた。06年に浦和、07年は期限付き移籍先のザルツブルク(オーストリア)、10年には名古屋でリーグ優勝を経験した。

 しかし近年は持ち味のスピードあふれる突破が影を潜め、守備面のもろさが目立った。今季のリーグ戦出場はわずか5試合。トライアウトを視察した名古屋幹部も「三都主に対するオファーはない」と話す。J2強化担当者が「守備面に不安が…」と指摘したように、30分間では名手健在を印象付けられなかった。

 三都主自身にも迷いがある。「ブラジルの家族は(戦力外通告を)喜んでいる。もう帰ってきてほしいと言われている」。94年に明徳義塾高にサッカー留学で来日以来、祖国を離れて19年。ブラジル南部のパラナ州マリンガに住む家族は、愛息の帰還を待つ。来年1月末まで残り50日。朗報が届かなければ、三都主はサッカー人生に幕を下ろす。

 ◆三都主アレサンドロ(さんとす・あれさんどろ)1977年7月20日、ブラジル・パラナ州マリンガ生まれ。35歳。94年に高知・明徳義塾高にサッカー留学し、97年清水入団。99年にJリーグMVP獲得。01年11月、日本に帰化。日本代表は02年3月21日のウクライナ戦でデビューし、02年日韓、06年ドイツと2度のW杯に出場。82試合7得点。178センチ、69キロ。既婚。

 ◆トライアウト 昨年から、年2回から1回開催に縮小された。視察するJクラブの経費削減などが理由で、ほとんどの選手が30分1本のゲームで評価されるためアピールの機会は限定される。元日本代表クラスの選手には、参加すると価値が下がるとして敬遠する例も。移籍先が見つからず、大学に入学する道を選ぶ若い選手も少なくない。昨年は77人中15人が引退。発掘側も浦和などJ1の強豪より、J2やJFLなど運営規模の小さいクラブが熱視線を送る。甲府の佐久間GMは「我々には選手の可能性を探す場所」と話す。 一方で“敗者復活”を果たした例もある。東京VのDF森は02年途中で仙台を解雇されたが、トライアウトを経て京都に加入。川崎時代には日本代表候補にも選ばれた。

特集   移籍・退団

(2012年12月12日11時10分  スポーツ報知)

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