【動画】新種と判明し、「サドガエル」と命名されたカエル=竹石涼子撮影 |
【竹石涼子】新潟県・佐渡島で15年前に見つかったカエルが新種とわかり、サドガエルと命名された。新種の宝庫である南西諸島を除くと、国内でカエルの新種が見つかるのは22年ぶりという。広島大、新潟大、横浜市繁殖センターのグループが11日、発表した。
体長4センチほどのこのカエルは、新潟大の関谷国男教育支援員が発見。国内の水辺でよく見られるツチガエルと似ているが、一回り小さいことや、背中の模様、黄色い腹部などの違いがあり、三浦郁夫・広島大准教授らが遺伝子や繁殖能力を調べたところ、新種とわかった。「ギューンギューン」と鳴く。
グループによると、佐渡島の生き物は本州の生き物とよく似ており、別種が見つかる可能性は低いとされてきたが、このカエルは20万〜80万年前に佐渡島が本州から分かれたあと、固有の進化をとげたらしい。