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【芸能・社会】

木村大作 大自然映像に挑む メガホン第2弾「春を背負って」

2012年12月12日 紙面から

新たに取り組む山岳映画に寄せる熱い思いを語る木村大作監督=東京・有楽町で

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 日本映画を代表する撮影監督で、2009年公開の「劒岳 点の記」で監督デビューした木村大作さん(73)のメガホン第2弾が、作家笹本稜平さん(61)原作の山岳映画「春を背負って」に決まった。

 在京スポーツ紙の映画記者が選ぶ“ブルーリボン賞”史上最高齢で新人賞を射止めたデビュー作の公開後、「『劒岳』以上の作品は作れない。最後の監督作」と宣言した木村監督。

 だが、このほど東京・有楽町の東宝本社で会見し、「これほど楽しい創造の世界から離れられないから」と“監督引退”を撤回。撮影監督で参加した映画「北のカナリアたち」(公開中)でも魅了した圧巻の大自然映像で挑む、新作への期待に胸をふくらませた。

 原作の短編集と同タイトルの「春を背負って」は、父の山小屋を継いだ主人公と、そこに集まる人々を描く現代劇。監督は笹本さんに原作の舞台の奥秩父を「絵になる立山連峰に変更したい」と交渉し、快諾を得た。

 撮影は、立山連峰の最高峰・大汝(なんじ)山(標高3015メートル)の山頂に近い大汝休憩所を中心に行い、積雪時期の山小屋内部のシーンは、都内の冷凍倉庫にセットを組んで行うという。

 実景の撮影はすでに始めており、来年4月にクランクイン、11月にアップの予定。主要キャストは後日発表する。

 木村監督は「若い男女が自分の居場所を求める成長物語。俺も居場所が見つかってないけどね」と笑いながら、「大汝山は360度見渡せる素晴らしい場所。絶対に、確実にいい映画になる」と声を弾ませた。公開は2014年。

 

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