中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

勘三郎さん、紙吹雪で旅立ち 新歌舞伎座の完成予想図とともに

2012年12月12日 紙面から

 5日に57歳で死去した歌舞伎俳優の中村勘三郎さんの葬儀・告別式が11日、近親者による密葬として東京都文京区の自宅で営まれ、大竹しのぶ(55)、野田秀樹氏(56)、江川卓氏(57)、宮藤官九郎(42)のほか、松本幸四郎(70)、中村吉右衛門(68)、市川猿之助(37)、中村獅童(40)ら歌舞伎関係者ら約500人が参列し、故人と最後のお別れをした。

 勘三郎さんの棺には、来年4月に完成する新しい歌舞伎座の完成予想図や、手紙などが納められた。獅童や中村福助(52)、江川氏、野田氏らが棺を持って出棺。

 出棺では、天使やハトをかたどった紙吹雪が舞う中、拍子木を鳴らす音や「中村屋!!」の掛け声が響き、名優の旅立ちを見送った。

 喪主は長男勘九郎(31)、次男七之助(29)だが、京都・南座での公演があって列席しなかったため、葬儀では喪主あいさつが代読された。

 「短い人生でしたが、素晴らしい先輩や後輩、仕事仲間、友だち、ファンに囲まれ、楽しい、すてきな格好いい人生を全うする事ができたと感謝してます。父は、ICU(集中治療室)での131日間、回復することを信じて闘い抜きました」

 11月初旬には勘三郎さんが3カ月ぶりに声を出し「ありがとう」と家族に言葉をかけたという。「彼を愛してくださった人たちに少しでも恩返しするのが私どもの使命だと思っています」とメッセージが読み上げられ、参列者の涙を誘った。

 戒名は「演暢院釋明鏡大居士」。演劇に通じ、人の心を映し出すという意味が込められた。

 本葬は、27日正午から東京都中央区築地3の15の1、築地本願寺本堂で営まれる。一般会葬者の焼香は午後2時から。葬儀委員長は大谷信義・松竹会長が務める。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ