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敦賀断層“原子力規制委の判断急ぐ”
12月12日 16時47分

敦賀断層“原子力規制委の判断急ぐ”
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福井県の敦賀原子力発電所を巡り、国の原子力規制委員会の専門家会議が、断層が活断層の可能性があると判断したことについて、規制委員会の田中俊一委員長は「社会的な関心が高く、専門家会議に早急に報告をまとめてもらい、委員会の判断を検討したい」と述べ、2号機の運転再開を認めるかどうかについて、委員会の判断を急ぐ考えを示しました。

原子力規制委員会の12日の定例委員会で、島崎邦彦委員は、10日に開いた、敦賀原発の断層を専門家と評価する会議で、2号機の真下を走る断層が活断層の可能性があると判断したことを報告しました。
続いて、田中委員長は「敦賀原発の問題は社会的な関心が高く、専門家会議を取りまとめている島崎委員に早急に報告をまとめてもらい、委員会の判断を検討したい」と述べ、2号機の運転再開を認めるかどうかについて、委員会の判断を急ぐ考えを示しました。
また、田中委員長は「事業者の日本原子力発電は調査を続けるというので、新たなデータが出てくれば、専門家会議で改めて検討してもらう」と述べ、新たな証拠が示されれば判断を再検討する考えを示しました。
国の指針では、活断層の上に原子炉の設置を認めておらず、田中委員長は専門家会議で、「今のままでは再稼働の安全審査はできない」と述べていて、規制委員会が判断をすれば、2号機は運転再開できず廃炉になる可能性があります。
さらに田中委員長は、午後の記者会見で原発の廃炉について、「原発は電力会社の財産なので、廃炉の判断を出すつもりはない」としたうえで、「電力会社が廃炉にするまでは、原子炉に残る使用済み燃料などのリスクを、評価してもらい対策を求めることになる」と述べて、今後、運転再開を認めないときに安全対策を確認する考えを示しました。

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