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【サッカー】

寿人「勝つ」 日本の、Jのプライド見せる

2012年12月12日 紙面から

蔚山戦に向けて調整する佐藤(左)ら広島イレブン=愛知県豊田市内で

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 サッカーのトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)は12日、愛知・豊田スタジアムで、準決勝のコリンチャンス(ブラジル)−アルアハリ(エジプト)、5位決定戦の広島−蔚山(韓国)の2試合を行う。試合前日会見に臨んだ広島のFW佐藤寿人(30)は、ロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦で日本が韓国に敗れた一戦を引きあいに出し、「五輪で銅メダルを逃したことを含め、今回は勝ちにいく」と強調。蔚山戦を“日韓代理戦”と位置づけ、五輪のリベンジを果たすと決意表明した。

 5位決定戦は敗者同士の“消化試合”にあらず−。前日会見でマイクに向かった佐藤は、静かな語り口に蔚山への激しい対抗意識を込めた。

 「韓国とはいいライバル関係にある。五輪の3位決定戦で負けて銅メダルを逃したことを含めて、今回は勝ちにいく」

 ロンドンで実現した日韓戦では熱戦の末に日本が敗れ、切望していたメダルをライバルにさらわれた。韓国選手の試合後の領土問題にからめたパフォーマンスは、日韓両国の国際問題にまで発展した。あれから4カ月たったとはいえ、わだかまりは残っている。

 加えて蔚山には、今年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でFC東京と柏が相次いで敗れた。Jリーグ勢が、蔚山のアジア制覇への“引き立て役”になってしまった経緯がある。

 佐藤は「2つ負けている以上、ここで自分たちが勝たないといけない。日本のプライド、Jのプライドを見せる」。国を背負い、Jリーグを背負い、蔚山に一矢報いる覚悟を示した。

 広島は2月のキャンプで蔚山と練習試合を行い、1−0で勝っているが、元G大阪のFW李根鎬ら韓国代表組が不在だった。佐藤は「宮崎のときとは印象が違う。李根鎬はJリーグのときから強いインパクトを残していた。注意しないと」と気を引き締める。

 チームは満身創痍(そうい)。アルアハリ(エジプト)戦で負傷したDF森脇は欠場の見通しで、腰に違和感を訴えるMF青山も出場は微妙だ。佐藤は「疲労以上に、モチベーションが高い。ホーム(日本)で負けられない」と泣き言を封印する。エースストライカーとしての責任を受け止め、“代理戦争”に臨む。 (木村尚公)

 

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