【ソウル=貝瀬秋彦】韓国政府関係者は11日、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」名目で発射を予告している長距離弾道ミサイルを解体し、発射台から降ろした模様だと明らかにした。北朝鮮は1段目に技術的な欠陥が見つかったことを自ら明らかにしており、修理作業に入ったとみられる。
関係者によると、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)にある発射台に取り付けられていた3段式ミサイルが三つに分離され、近くの建物に運び込まれた模様だという。欠陥の修理とともに、全体を再点検する意図もあると関係者はみている。
北朝鮮は10日、1段目の技術的な欠陥を理由に、22日までだった発射予告期間を29日まで延長すると発表していた。別の韓国政府関係者は、欠陥の深刻度によっては予告期間内に発射できない可能性もあるとみているが、「発射を目指す意志に変わりはないようだ」としている。