東京都知事選をめぐり、支援する候補者の法定ビラを三鷹市の団地内で配ったとして、警視庁に住居侵入容疑などで逮捕、送検された同市の男性(70)が11日、釈放された。東京地検立川支部が男性の勾留を求めたが、東京地裁立川支部が認めなかった。
この候補者を擁立した団体は「表現の自由の侵害であり、選挙活動の妨害」と批判していた。釈放を受け、団体は「裁判所の正当な決定に敬意を表する。あらためて警察と検察に強く抗議する」とのコメントを出した。
三鷹署などによると、男性は8日昼過ぎ、オートロックのない団地の部屋の郵便受けにビラを入れていたところ、住人から「居住者以外は立ち入り禁止」と注意され、逃走。住人が男性を取り押さえ、通報したという。