兵庫県尼崎市の連続変死事件で、岡山県の海に遺棄された橋本次郎さん(当時53)を拘束、監禁したうえ殺害した疑いが強まったとして、県警は5日にも、死体遺棄罪で起訴された角田(すみだ)美代子被告(64)ら8人のうち7人を殺人と逮捕監禁の両容疑で再逮捕する。捜査関係者が明らかにした。
橋本さんは尼崎市の美代子被告の自宅で集団生活をしていたが、昨年7月に死亡し、ドラム缶に遺体を詰められて岡山県備前市の海に遺棄されたとされる。美代子被告ら8人が先月、死体遺棄罪で起訴された。
捜査関係者によると、このうち7人が共謀し、橋本さんに暴行したうえ、昨年7月24〜27日ごろバルコニーの物置に閉じ込め、衰弱死させた疑いがあるという。複数の被告が「橋本さんは死亡時に手足をひもで縛られ、口に粘着テープを貼られていた」と供述しているという。