プルサーマルの疑問にお答えします
プルサーマルは、海外でも広く実施されているのですか?
 
 使用済燃料の再処理で取り出したプルトニウムを
MOX燃料に再び加工して、原子力発電所(軽水炉
=サーマル・リアクター)で利用することを「プルサー
マル」というわけですが、海外の商業炉では、すでに
1980年代から本格的にプルサーマルを開始してい
ます。昨年12月の時点では、右のグラフのように欧
米8カ国、計47基の原子炉で2203体のMOX燃料
が装荷されています。特にフランスでは、18基で実
施されるなど、世界でもっとも多くの利用実績があり
ます。
 なお、当社では高浜発電所4号機からプルサーマ
ル計画を実施しますが、これはプルサーマルの実績
が豊富なフランスの場合と、原子炉の条件がほぼ共
通しているためです。同国では、出力90万kW級の
加圧水型原子炉(PWR)で、燃料棒を17行×17列
に組み合わせたMOX燃料集合体を使っています。
高浜4号機も、同じタイプの燃料集合体を使用してお
り、出力も同程度であることから、プルサーマルを実
施する最初のプラントに選定しました。今後、2010
年までに全国の16〜18基の原子炉でプルサーマル
が実施される予定です。
海外における軽水炉でのMOX燃料使用実績
 

原子力の日特集◆プルサーマル計画
 ・ MOX燃料が高浜発電所に到着しました。
 ・ MOX燃料製造時の品質管理データ問題について
 
プルサーマルの疑問にお答えします
 ・ プルサーマル計画で使うMOX燃料は、なぜヨーロッパから運ばれてくるのですか?
 ・ プルサーマルは、海外でも広く実施されているのですか?


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