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7日地震、津波観測できず 南三陸町・大震災で潮位計流失

 宮城県三陸沖で7日夕に発生した地震で、南三陸町の津波の高さが観測できなかったことが11日開会の町議会12月定例会で取り上げられた。議員から復旧の遅れを指摘され、佐藤仁町長は「町民に津波の状況を伝えられなかったことは反省したい」と陳謝した。
 行政報告で議員が「7日の地震で町に津波はあったのか」と質問、佐藤町長は「来たと思うが高さを知るすべがなかった」と答弁した。東日本大震災で流失した潮位計が復旧していないことが原因。「まだ復旧してないのか」と追及する議員に、佐藤町長は「早期に設置したい」と答えた。
 震災前、潮位計は同町志津川の志津川漁港など町内3カ所に設置、町防災対策庁舎2階の危機管理課で監視していた。津波で全て流失し、現在は町内の潮位が観測できない状況が続いている。町は本年度実施している防災行政無線の復旧工事事業で潮位計の復旧を急ぐ方針だが、設置を予定する漁港のかさ上げ工事などが遅れており、運用開始は早くても来年度以降になる見通し。


2012年12月12日水曜日


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