高級バイオリン:持ち主に戻った 大阪で車上荒らし被害に
毎日新聞 2012年12月12日 08時53分
今年8月に大阪市内の駐車場で車上荒らしに遭ったフランス製の高級バイオリンが11日、持ち主の大阪府立高校非常勤講師の海道久恵さん(29)の手元に戻った。毎日新聞が今年9月に報じた後、各報道機関も報じ、うち1社に匿名で郵送されたという。海道さんは「本当にありがたい。ネットなどで多くの人に協力してもらったおかげ」と喜んでいる。
バイオリンは1883年のフランス製。海道さんは、大阪府合唱連盟理事長で、「サントリー1万人の第九」の指導者の父、清原浩斗さん(64)ら家族とインターネットなどを利用して、発見を呼びかけてきた。
海道さんによると、バイオリンは10日に匿名で報道機関に郵送された。事前に男性と女性が電話で報道機関に連絡してきたという。バイオリンには「私の手元に来た経緯はお話できませんが、ネットで知り、お送りします」との手紙が同封されていたという。【稲垣淳】