マツタケ食えない 野生キノコの放射能、基準超え【福島・いわき発】

2012/12/11 15:17

   きのう(12月6日)早朝、夏井川渓谷の無量庵へ車を走らせた。生ごみがバケツにいっぱいになった。無量庵の堆肥枠に生ごみをあける。同時に、菜園から三春ネギを何本か収穫する。冬がきて、甘く、やわらかく、香りのあるネギを食べたくなった。


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   雨上がりで、地面がぬれている。家を出るころには暗く、ライトをつけての運転だった。小川町・三島の夏井川にハクチョウたちがかたまって休んでいるのがぼんやり見えた。渓谷に入ると、夜が明けた。山霧がたなびいていた(=写真)。


   無量庵の対岸の落葉樹はあらかた裸になっていた。カエデが色あせ、葉を落としながらも、なおところどころに残っている。


   無量庵の寒暖計は、室温0度。ちょっと早いかなと思いながらも、台所の温水器の水を抜き、洗面台のボックスの中の栓を締めた。繰り返し凍結・破損しているので、今シーズンは早めに手を打った。あとは堆肥枠に生ごみをあけ、三春ネギを5本ばかり掘り起こして、わが家へ直行するだけ――。


   玄関から差し込まれていた回覧チラシ(各戸配付)=放射能検査結果=を見る。野菜や米、果物のほかに、野生キノコの線量が載っていた。クロカワ303、コウタケ1019ないし278、ハツタケ1432、マツタケ129ないし48ベクレル。ついでにイノシシ肉は3540ベクレル。


   そういえば、前に地元の人と話したとき、マツタケは口にしなかったと言っていた。マツタケとコウタケは高級食菌。料亭などに卸すため、秋にマツタケ採りに専念する人がいる、という話を聞いている。結果的に経済的損失を受けた人もいたに違いない。――渓谷に身を置くと、考え方がたちまち「自然と人間の関係」に切り替わる。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
■ブログ http://iwakiland.blogspot.com/

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